
花嫁御寮
作品詳細
- 発行 ネットワーク出版
- ジャンル 恋愛小説歴史・時代
- レーベル フレジェロマンス文庫
- レビュー
お駒《こま》は十七歳。火消しだった父親を失い、母親と二人で暮らしていた。
母親のお妙《たえ》は、通いの女中として小間物屋で働いている。
お駒は蕎麦屋で下働きをしているが、見習いの弥一郎にひそかに想いを寄せていた。
ある日、お妙の様子がおかしいことにお駒は気がついた。
問い詰めると、「小間物屋の主人から後添いになって欲しいと頼まれた」とお妙から打ち明けられた。
「そんなの許せない。おとっつあんがかわいそうじゃないの」
勇敢な火消しとして亡くなった父親を、お駒は誇りに思っていたのだ。
気まずい日が続いていたある晩、長屋の近くで火事が起こった。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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