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摩利と新吾20年ぶりくらいに読みました。失礼ながら、今でも読むに耐えるのか? と思っていたら、とんでもない。緻密に作られた、ドイツ語飛び交う木原先生流の旧制高校に、本当に没頭してしまいました。細かい背景、摩利や新吾、夢殿先輩といった主役クラスの苦悩はもちろん、脇役の大人びた作家志望の麿さん、遊び人の紫乃先輩、むさくるしい将鬼さんまで魅力的です。舞台が戦前であるだけに行き着く先が見えているのも切ない。読んでいた当時、「摩利と新吾」は素晴らしい作だけど、これだけがベストではなかったところが思い出すとありがたすぎました。「日出ずる処の天子」やら、萩尾望都先生、コメディなら青池保子先生もいらして。今回、摩利と新吾の関係は、エロイカの伯爵と少佐がとても愛情に恵まれて育ったらちょっと似たのかもしれないなあ、などと妄想しました。
木原敏江先生、独特のユーモアと切なさの同居した作品。本当に素晴らしいです。合間、合間の番外編がまたよくて、ささめちゃんのお話や、新撰組の恋人を思い続ける老婦人のお話などが、更に摩利と新吾の世界を深めています。 この老婦人は、天まであがれ!に出ていたあの方のその後なのでしょうね。そんな風に、ご自分の作品同士をさりげなく繋げてくれるところもファンにはたまりませんでした。摩利と新吾以外にも、名作が多いかたなので、電子書籍で読めるといいな。昔の週刊マーガレットの頃の初期のものが読みたいです。銀河荘なの!王子様がいいの!エメラルドの海賊。そして、摩利と新吾が初登場した、あーらわが殿… 今だから昭和の名作が読みたいです。
30数年前、毎月楽しみに読んでいた摩利と新吾。電子版で出ているのを知って、全巻購入。一気に読みたい気持ちを堪えて、昔の記憶も蘇りつつ、じっくりと感動に浸りました。今読み返して、私の青春時代にこの作品に出会えた事と再び、読む事が出来た事に感謝します。摩利の美しさは永遠です。
昔、何度も繰り返して読んだ摩利と新吾、報われない摩利の気持ちがせつなくて、デジタル版になかなか手が出せなかったけれど、他の木原先生の作品を読み直していくうちに、やっぱり懐かしくて一気に全巻読んでしまいました。旧制高校を舞台に、こんなに様々な青春ドラマが詰まった作品を描けるのは、後にも先にも木原先生しかいません。何十年かぶりに読んだ摩利と新吾は、とっても優しくて、とっても残酷な物語だなあと改めて思いました。
25年前に読んだ作品。年を重ねた今読んで、当時は感じることができなかった良さをさらに知ることができました。いつかいい役者さんに演じてもらって実写化して欲しいと思っています。
摩利と新吾がまた読めるなんて。しかも電子で。僥倖です。本当に切なく美しく、胸に迫って面白く、涙涙です。
実らぬ恋の切なさ辛さ。現在のBLにはない王道お耽美の魅力たっぷり! 何度読んでも泣く。そして泣くとわかっているのに何度でも読んでしまう名作。悲恋の傑作。ハピエン信者さんにも是非読んで頂きたい。同性に、しかも長年の親友に恋をするということは、こういう事なのだと思います。
BL進化論の溝口彰子氏がとりわけ影響を受けた作品として「摩利と新吾」をあげていたので読んでみました。かなり古い作品ですが、旧制高校という設定や話のおもしろさにみるみる引き込まれました。時代を超えて読み継がれる作品だと思います。
10年ぶりに読みました当時は2人が上手くいかないなんて、と思っていましたが大人になって読むとひふみちゃんとささめちゃんが不憫になりました、本人たちはそれでもいいと思っていたんでしょうが…今も昔も紫乃先輩が1番好きです
お正月の楽しみに何か読もう!と思ってた所にまたなんて懐かしいお話が。1巻と8巻ではかなり絵柄も変わっているけど楽しく切なく読みごたえは十分だと思います。昔は美しい摩利が大好きだったけど大人になると新吾の人としての良さがしみじみ分かる…(笑)
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摩利と新吾20年ぶりくらいに読みました。失礼ながら、今でも読むに耐えるのか? と思っていたら、とんでもない。緻密に作られた、ドイツ語飛び交う木原先生流の旧制高校に、本当に没頭してしまいました。細かい背景、摩利や新吾、夢殿先輩といった主役クラスの苦悩はもちろん、脇役の大人びた作家志望の麿さん、遊び人の紫乃先輩、むさくるしい将鬼さんまで魅力的です。舞台が戦前であるだけに行き着く先が見えているのも切ない。読んでいた当時、「摩利と新吾」は素晴らしい作だけど、これだけがベストではなかったところが思い出すとありがたすぎました。「日出ずる処の天子」やら、萩尾望都先生、コメディなら青池保子先生もいらして。今回、摩利と新吾の関係は、エロイカの伯爵と少佐がとても愛情に恵まれて育ったらちょっと似たのかもしれないなあ、などと妄想しました。