レビュー一覧

作家買い！買って良かった・・・・良作です。久しぶりにサンプル読んで続きが読みたい！と思い、終盤、もう終わってしまうのか・・残念と思いました。自らの性癖に悩み・・・傷つき・・・恋なんて一生しないと思っていたのに・・それでも恋に落ちてしまう。恋はするものではなくて・まさに落ちるものだと・・好きになってはいけない相手なのに二人が惹かれあっていくのがとても伝わります。でも好きだけではどうしようもないこともあって・・・。結果も満足いくものでした。欲をいえば、二人のラブラブな話がもう少し読みたかったかな。そしてイメージぴったりな麻々原絵里依さんのイラストが見たかったです。

いかなる理由があろうとも、決まった相手がいる状態で、他の人間に気持ちを移してしまうタイプはクズなのでは？とお考えの方や、女性を無意識に馬鹿にしている男性ほどたちの悪い男性はいないとお考えの方には、お勧めしません。そうとは知らずに姉の婚約者と知り合い、惹かれていく受は悪くない。悪いのは、優柔不断な攻です。なけなしの誠実さを発揮しようとしたんでしょうけど、見ようによっては自分を最優先しただけ。そんな生々しいイヤらしさをBLでは読みたくなかったです。さらに言えば、結婚を決意した30直前の攻が、高校卒業直後の受にふらついてる時点で一生の伴侶としては失格です。受のお姉ちゃんは裏切られて辛かっただろうけど、攻と結婚せずに済んで本当に良かったよ！幸せになってね！というのが、モヤモヤする読後感の慰めになりました。

なにこれ！？　物凄く好きなお話でした！！　　二人の想いがヒシヒシと伝わってきて、感情移入して涙が零れてきます。初めて読む作家さんですが、1回読み終わって直ぐに他の作品も購入してしまいました。そちらはまだ途中ですが。再度こちらを読んでしまいました。やっぱり良いですねぇ。Ｈシーンは軽くですが、そんなことはどうでもいい位、二人の表現の表し方が半端なく上手です。読み終わっても余韻が残って、暫くボー然としてしまう作品です。

あとがきで凪良ゆう先生が、「押さえ込んでいるがゆえにじわじわと高まる一方の熱を書きたかった」と語られているように、とても静かな文章の中、ふとした瞬間に零れ落ちそうな情熱が見え隠れする作品でした。気持ちが通じ合うまでがすごく長くて切ないのですが、やっと一緒になれたラストでは、思わず安堵のため息が出てしまった… 主人公・文人もその想い人・新開さん(アルタイル)も落ち着いた温厚なタイプなので、中々行動に移せない所が焦れったくもあるのですが、だからこそ『熱』が際立ったのかなぁと。ラストは「え、そこで終わっちゃうの！」と少々物足りなかったのですが(笑)、短編で新開さん視点からの回想と二人のその後の話が読めたので、良かったです！本音を言うと、もう少しこの二人の幸せないちゃいちゃが読みたかったので、☆－1で…！(笑)

痛切ない展開で、最後の最後までハラハラしました。登場人物に誰も悪い人がいない。色々な登場人物に感情移入してしまい、この人の立場なら…こっちの立場なら…と切なくなってしまった。私は受けの文人とお姉さんがお気に入り。姉想いで弟想い…素敵な姉弟。攻めの新開さんは大人だけど、弱いところも持ってるひと。変にスパダリしてなくて、人間ってこういうところあるよね…と、リアルを感じました。フラフラ姉弟の間をしてるようですが、世間体や立場を考えれば、気持ちは完全にそっちへ向かってても、感情のまま突っ走るなんて大人の男にはできないですよね。本当に読み応えがありました。おすすめです。

ほろ苦いけれど心地好いようななんとも表現し難い余韻がいつまでも後を引きます。自分の性癖に対する苦悩と家族の愛情が心を打ちます。こんな風に悩んでいる子が実際にいるのだろうか。友人に打ち明けることは難しい。セクシャルマイノリティとして生きる辛さがヒシヒシと伝わります。このストーリーのようなハッピーエンドは現実には望むべくもないのでしょうね。現実に存在する全ての人に救いがあることを願わずにはいられません。

受けがなよなよしていないけれど、攻めが大人な男性からどんどんヘタレ年上だなと印象を変えていきました。受けの文人の葛藤や様々な出来事が書かれていて、BLだけど文学小説のような印象も受けます。凪良さんの年の差ものはやっぱり好き。でも新開さんがもうちょっと大人の男性、だったらよかったな。

もう一年以上前に購入して、何回か読み返しています。ほんとうに切ない恋の話です。読んでいてこちらが泣きたくなるようなつらい恋を主人公たちの淡々とした感情表現がさらに読み手の心に刺さります。７年にわたる。両想いなのに成就できなかった恋。ラスト相手を忘れられない受けがひょんな偶然から別れた相手の消息を知り、矢も盾もたまらずに飛行機に乗って会いに行くシーン。そこでも感情は淡々と語られます。この作者の方の表現が胸にいたいほど迫ってきて、こんなＢＬはそうそうないです。もうすでに何度も読み返しています。そのたびに胸が痛くなり、また熱くなります。こんな恋はそうそうできるものではないし、作品としても読める機会は少ないと思います。ぜひ、多くのＢＬファンの方に読んでいただきたい。そしてこの切なさを感じていただきたい、そう思える数少ない作品です。

何年も前に紙で購入して持っています。静かに淡々と語られていますが、好きになった人が姉の婚約者であったという絶望、切なさ、それでも彼を求めてしまう熱く狂おしい気持ちが丁寧に描かれています。長く苦しい状況が続きますが、それだけに最後のその後の話がぐっときました。でも、これ、もっとイチャイチャしても良かったかも！私自身天体が好きなので、余計にこの作品が好きです。

とても綺麗で素敵な物語です。たくさんのBL小説を読みましたが、この作品が1番好きです。切なくて切なくて、どうして、、、と何度も心が掻き乱されました。二人共がお互いを、周りの人達を大切に思っていて、そのためにどうにもならなくて。いつかこの物語に出てくる場所に行ってみたい。そう思わせる作品です。