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レビュー一覧
プラネテス
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82件
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凡月さん
5
2016-10-07
『ヴィンランド・サガ』の幸村先生のSF? と手を出したのだが、1000年前のヴァイキングの話でも近未来の宇宙での話でも一番凄い根っこの部分はやはり同じなのだろう。『ヴィンランド・サガ』はまだ連載中だから、「だろう」と今は言っておく。『プラネテス』の主人公は日本人であり、よりリアルで共感しやすい。自分が宇宙飛行士になることは、ヴァイキングになることと等しく絶対にありえないのに、すんなりと入り込める。近未来の話だが、現実の「今」ときっちりと繋がっている。ストーリーも設定も、視覚的なイメージも、違和感というものがない。先生の描く空はとても大きく、まさに果てのない宇宙。そこに瞬く星々も、打ち上げられたロケットも、怖いくらいに心に迫る。間違いなく「SF」だけれど、肩ひじ張る必要はない。「デブリ」が何かわからなくても、読めばちゃんと理解できる。予備知識なんか要らない。感じる心があるひとならば、惑いを経験したひとならば、このラストは響くだろう。生きる糧ともなるだろう。自分を失いそうになるのは、地球にいてもあることだから。
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ん〜〜…最後やっぱりポロポロ泣かされてしまいました。おもしろかった。いい作品に出会えてよかったです。セリフ回しがナチュラルで、違和感なく読めたのも大事な点かな、と。なんていうか、言葉が、ちゃんとこちらに届きました。