レビュー一覧

ん～～…最後やっぱりポロポロ泣かされてしまいました。おもしろかった。いい作品に出会えてよかったです。セリフ回しがナチュラルで、違和感なく読めたのも大事な点かな、と。なんていうか、言葉が、ちゃんとこちらに届きました。

いいですね。SF的なところと現実的なところがうまく融合している感じ。切なかったりわくわくしたり楽しめます。何十年かしたらこんな世界が来るのかなぁ

『ヴィンランド・サガ』の幸村先生のSF?　と手を出したのだが、1000年前のヴァイキングの話でも近未来の宇宙での話でも一番凄い根っこの部分はやはり同じなのだろう。『ヴィンランド・サガ』はまだ連載中だから、「だろう」と今は言っておく。『プラネテス』の主人公は日本人であり、よりリアルで共感しやすい。自分が宇宙飛行士になることは、ヴァイキングになることと等しく絶対にありえないのに、すんなりと入り込める。近未来の話だが、現実の「今」ときっちりと繋がっている。ストーリーも設定も、視覚的なイメージも、違和感というものがない。先生の描く空はとても大きく、まさに果てのない宇宙。そこに瞬く星々も、打ち上げられたロケットも、怖いくらいに心に迫る。間違いなく「SF」だけれど、肩ひじ張る必要はない。「デブリ」が何かわからなくても、読めばちゃんと理解できる。予備知識なんか要らない。感じる心があるひとならば、惑いを経験したひとならば、このラストは響くだろう。生きる糧ともなるだろう。自分を失いそうになるのは、地球にいてもあることだから。

目的しか興味のなかった主人公がヒロインや仲間によって他にも目を向けるようになる、と書いてしまえばそれまでですが、この本の面白さは読んでみれば分かります。目的のためなら手段を選ばない、しかしそれで本当にいいのか？と問う心の内面の表現や、ヒロインのただの何も知らない純粋さだけではない純粋なところなど、とても魅力的な内容となっています。雑誌を読んで、本を買って、テレビで観て、と全部やってもまだ飽きない作品です。

素敵だなー。現実的なリアルさの中に、20世紀的な宇宙への憧れやロマンといった懐古的なSFの匂いもあって、そういう熱さは嫌いじゃないーーーはっきり言えば、好きだな、と思います。短編なのも読みやすい。栗本薫のセイレーンとか、ロバート.A.ハインラインとか好きだった人にはぜひ読んでもらいたいな。

文句なし！アニメ化きっかけで読み始めましたが、原作の良さに引き込まれました。世界は美しいだけじゃなく、幸せってどういうコトなんだろう…って、何度も考えさせられました。答えは見つからず。宇宙で働く日本人の挑戦。

キャラクターが生きてるって感じ。こういう物語は心に響きますね。

人生観が変わりました。好きな漫画や心に残った漫画は何か聞かれたら必ずこの本の名前をあげると思います。

何度も読み返したくなる、深い作品ですね。うまく言えませんが、最新の科学を駆使して宇宙の中へ出て行けば行くほど、人の想いはシンプルになっていくのでしょうかね。

少年誌のルールに慣れきってた時分に読んだから、最初は物足りなかったというか、肩透かしをくらったような気がしていたけど、こういうのが本当の意味で少年が大人になる物語なのかも、と思うようになった。自分の夢と情熱を語るハチが宇宙を舞台に活躍する話じゃなくて、世の中にはテロリスト・奇人変人・大物気取りから地に足の着いたちゃんとした人間までほんとーに色んな人がいるってことを知って、宇宙や死や忘れがちな子供の頃の感覚みたいなものとも一度あらためて向き合ってみて、そういう世界を認めて、そこで生きていくことを受け入れる。みたいな、実に類をみないすごいお話。後、フィーがかっこいい。ハチより主人公的。でもフィーだとやや完成され過ぎてるから、やっぱハチが主人公なのが名作なんだろうな。