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何の気なしに読んで、そんな病気もあるんだねぇ、と暢気に思っておりました。が、なんと自分の体調不調も下垂体ホルモンに異常があるため、ということがつい最近判明。ちなみにこの病気、簡単には分かりません。（内分泌内科で血液検査、発覚しました）たまたまこの本に出会えてよかった、と思っております。

私も作者と同じく下垂体腫瘍が見つかり、闘病中の身なのですが、題名が誤診との事なのであくまで病気が見つかるまでのプロセス本としては私も大変な思いをしたので納得いきますが（作者がダイエットに夢中になるのも分かる）この病気は手術後、この作家さんのように簡単に治るのは稀なケースです。作家さんは運良くその稀なケースな方なので、病気の事はほとんど理解されていないようだったので（先生の話しも胡散臭い所がある）本にするならもう少し自分がどういう病気だったのかしっかり調べて本にして欲しかったです。下垂体疾患は只今難病指定疾患です。こんなに簡単に治ると思われては闘病中の身としては気分が悪いです。

お医者様の誤診、といえば確かに誤診なんだけれども、それより作者の人が体の異常に対して無頓着すぎて驚き。複数の異常が出ているにもかかわらず太ったからダイエットですって？そのダイエットにかける情熱をなぜ健康の方に向けられなかったのか。３年分の会費をジムに前払いできるくらいなら人間ドックに入っておけば良かったのに。とまあ後からなら言えちゃいますね。自分にもどんな病気が隠れているか分からないから気をつけようと思いました。最後に、病院の対応が悪いですね。こんな病院ありえないよっていうくらい。病院もちゃんと選ぼうと思いました。

『誤診』と言えば『誤診』かも知れないけれど…専門性に特化した医療で他の原因を追及するには難しい部分もあるのでは？と思ったりしました。生理不順でホルモン検査の結果、ホルモン補充療法を進めてしまうあたりもその分野の思考なんだろうなぁって思いました。脳のダメージが現れやすい視覚に症状がでたところで本来の病気が分かる訳ですが、治療後の検査で著者のツッコミ(?)は手痛いなぁって思ってしまいました。まぁ、コンタクトレンズの時の定期検診は医師の適当さ(?)には笑えましたが…自分や医師が思っているのと違う病気が潜んでるかも…って思える材料をくれる本でした。

最後はただのダイエット本です。

書かれている体験談は役に立つし、自分が病気をかかえながらお母さんの世話もする大変さもわかる。たまに登場する猫たちがかわいくていやされる。この作品の内容は好きですが、タイトルが大げさすぎます。しかも表紙の「誤診」という文字の不自然な大きさ。出版社側のさもしい「売らんかな」根性を感じます。わたし自身医師ではないし、医師の肩を持つ理由もありませんが、このケースで「誤診」をタイトルにされては医師が気の毒だ、と思いました。診断が難しい病気はたくさんあります。医療漫画やドラマに出てくる名医のようにズバリ原因を当てるのは、現実に困難なことも多いでしょう。そこを配慮してほしかった。

著者の母親も同時に大病を患ってしまい、相当キツイ状況でありながら、なんでもない事のように淡々と話を進める姿勢に好感を持ちました。なぜ、そんなに体型維持に執着するのかはちょっと謎でしたが。

真の病名がわかるまでの奮闘を描いてます。大元の病気のせいで起きる症状が専門外の病院に行きがちなことばかりで長年、悩まされるわけなんですがここまで大変な病気でないにしろこういうのってあるのだと思う。例えば皮膚疾患で長年苦しんでたのが実は内臓系の病気からくるものだったり皮膚科では塗り薬を処方するに留まってるでしょうね。興味深く読み進めれる漫画だと思います。1チケで読めたのはラッキーです。

ホラーものばかりの作者ですが、こんな面白い漫画もあったのかー、と軽く読めました読みやすいです

見やすい読みやすいマンガでしたので星は4つにします。私は誤診がどうとか言うよりも入院環境の酷さに共感しました。私もとんでもない目に合ったことがありますが、付き添いが居なかったらもっととんでもなかったでしょう。これからお一人様が増える時代、ドクターの腕だけではなく看護師や環境含めしっかりとリサーチしたほうがいいと思います。