レビュー一覧

生まれ育った屋敷を得るために貴族の女性ペニーが実業家ソロと契約結婚する、というよくあるストーリーですが、とても印象的な作品でした。詩のような描写をたどりながらヒロインの気持ちに共感していく感じ。最後に、それまで弱みを見せなかったソロが、思いをさらけ出すところはロマンス系の醍醐味ですね。ただ、長崎さんの絵はかなり好みが分かれると思います。かくいう私も最初敬遠してました･･･。

終わってみるとヒーロー、ヒロインにベタぼれ♡こんなに愛されて羨ましいもんです長崎先生の書く瞳がなんとも好き

サンプルを読んで続きを読みたくなりました。先生の絵は独特で、最初はうーんだったのですが、ある作品からはまってしまい今は大好きです。この作品もヒーローのプライドが高く、いろいろな誤解からやきもきする場面。でもヒロインの気持ちも良くわかる。最後はヒーローがヒロインを絶対取り戻すため頑張る姿良かったです。

原作も読みましたが、個人的にはコミックの方が好きでした。原作では、ヒロインは絵本作家活動を少しだけやっていて、結構、気も強い。コミックは、ヒロインが本当に可憐でかわいらしくて、ヒーローとの年の差もあり、翻弄されたりして思わず応援したくなりました。ページ数の関係だと思いますが、ヒロインの継母や異母弟の箇所などは抜いてありましたが、違和感なく全体的なストーリー展開は原作と変わりません。この作者さんの絵柄の好みも書かれていますが、私は「永遠のシンデレラ」を読んでから、好きになりました。

このヒーローはヒロインが秘書を愛人だと思ってる事を知っていながらなぜ本当の事を言わない？嫉妬されてるのがいい気持ちだったのか？ヒロインからすれば彼女の存在にどんだけ傷付けられたか？他の人には秘密でもヒロインには話すべきでしょう。なんかこの頃のハーレクインのヒーロー達は何も話さなくても、冷たい態度をとっても、ヒロインは自分を信じて愛してるって思い込んでない？ヒロインは超能力者でも何でもないから無理です。ちゃんと言葉や態度で示さないと伝わらないから。自分がヒロインを信じて愛してるってわからせないと本当に棄てられるよ(笑)

　長崎先生の絵はＨＱにぴったりです。私はコミックより原作小説の方をよく読みますが、サンプルのコミックが長崎先生が描いたものだと文字が頭の中で先生の絵に変換されていきます。特にヒロインは嫋やかという言葉の具現化のようで、愛人だったりすると、別れられないヒーローの気持ちも納得というものです。この作品の絵も例外ではなく、4年経っても固執されるはずですね。

ストーリーはこれぞ！という感じで好きです。が、他の方もおっしゃられるとおり、絵が…眼がチカチカして疲れます。絵もコマ割りも全体的に読みにくいのでこの絵が好きな方はお勧めですが、サンプルで微妙と思ったら無理せず引き返します。チケットは返ってきません。

ヒロインが悩んでるのわかっているのに事情を話さないヒーロー、妬かせたいのか、そこが残念。

原作では絵本作家なのにモデルに変更されていました。可憐で無垢な中に強さを持つ女性としてモデルではなく絵本作家のほうが合っていたのになと思います。また原作では最初の出会いで幼い異母弟を抱くヒロインを見てヒーローは呆然とするんですよね。あまりのヒロインの美しさに声がかすれるヒーロー。絶対に妻にすると誓うのにそのへんがコミックでは全然描かれてなくて無表情だからヒーローの気持ちがわからない。だからコミックではドキドキ感が足りなかった。花束じゃなく異母弟を抱いてるヒロインが素敵に見えるんだけど、原作では弟の存在感が薄いからカットしても仕方ないのかな。絵は綺麗なんですけど原作のヒーローが熱烈にヒロインを想う心情が描かれていなくて残念。私はヒーローがヒロインに恋焦がれて苦しむ原作のほうが好きです。

不器用で、でもとっても優しいヒーローがとても好きです。2人に素敵な妖精さんが沢山現れる事を願います。