レビュー一覧

ヒロインは、妊娠をヒーローに告げ中絶を薦められたことから、絶望し姿を消します。そして、2年後、事故でこの2年間の記憶をなくしたヒーローは旅に出て、彼女と息子に会いますが記憶は戻らないまま、再び愛し合います。 ヒーローの彼女の元恋人への嫉妬や子供の父親であることを隠したままのヒロインの葛藤が、彼女の住むいなか町の住人との交流や事件のなかで、以前には無かったお互いへの信頼へと変わっていく心癒されるお話です。ハーレクインにしては登場人物が多いです。(笑)

長かった！でも夢中で読んでしまった。記憶を無くしたまま別れた恋人の村へやって来たヒーロー。そのままよりを戻したような生活をします。村に起こる問題などを絡めヒーローが真実の愛に気付く話です。ヒーローが子供の父親（自分なんだけど）に嫉妬する姿が面白い。

ＨＱ特有のヒロインの懐の大きさを感じながら、読んだのですが。…にしてもヒーローの変貌っぷりがスゴイかも。そして確かに、他の方のレビューにあるとおり、ＨＱなのにアガサ・クリスティ並に登場人物が多くて誰が誰だか途中でわかんなくなりながら読みました（笑）

ヒロイン、性格はいいんだろうけど、こんな仕打ちをしたヒーローに未練たっぷりで読んでて少々イラつきます。

結構ヒーローのクズっぷりがこの事態を引き起こしてますね。中絶しろというのもそうだけど、マーガリートに結婚しないならはっきりそう言わないで車なんか贈るからこんな事故が起きる。サラも何で車を贈ったのか訝しんでます。その後サラと愛を確かめ合った後にもマーガリートにはっきり結婚するつもりがない事を言ってないから彼女が暴走するじゃないの。でもまあ唯一褒めてやるとすれば記憶喪失中にサラの言った事を覚えていて彼女を探し出した所かな。

ヒロインが、ヒーローの家族や婚約者と対峙する場面が好きでした。ほとんど無一物のヒロインだけど、つまみ出される弱さではなく、言葉を重ねることで相手の心を変えていきます。その強さは、ヒーローにとっても自分が必要だとわかったから。十分、奇跡と思えるくらいの読後感がありました。

コミックスを先に購入しました。コミックスの荻丸先生が「原作も是非！」と言っていたからというわけではありませんが原作にも非常に興味を持ちましたので購入。コミックス版はかなり集約されているのは承知ですが、私的には、サラが実は地元の劇団員だったというのは意外でしたね。コミックス版はマルガリートはさほど悪役ではないですが原作はかなりのヒールっぷり。自分に嫉妬するヒーローもツボですが、ーこれは思い出していただくしかないので、なんともやきもきしましたね。原作とコミックス両方購読が癖になりそう。

あまりに偶然が重なるので、なんとなく違和感はありますが、再会してからのヒロイン&ヒーローのやり取りは自然で、ぐいぐい引き込まれました。耐え忍ぶヒロインが立派です。読後、幸せ気分に浸れました

ヒーローが自分に嫉妬するところがツボでした。事故で脳に損傷でもおったのか？性格が別人のように穏和になってヒロインは嬉しい反面、いつ元に戻るのかドキドキしてます。登場人物がだんだん増えてきて、途中、村の再開発でのわちゃわちゃが長く感じました。