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幽世にある神樹。それは現世へと流れ込む禍を堰き止めていた。けれど、ある時病んだ神樹は禍を押さえることが出来なくなり、種と共に沢山の禍を現世へまき散らした。これはそれを回収して、現世の禍を浄化してゆく神樹の守神達のお話。散らばった禍を育て、穢れを広めるのは人の業、哀しみ、孤独、怨み、身勝手さ。死して尚、晴らさずにはいられない思い。彼ら、守神と神樹はけして、生きる人全ての味方ではない。時に死者に寄り添う、幽世の存在。普段はほのぼの、まったりしていて優く見えるのに、やはり人ではない残酷な美しさを持つ。読んでいてとても深い、面白い作品です。
価格の割に密度が薄く感じますがストーリーは良かったです。続編が出たら即買いですね!
おとぎ話や民話や神話のようなお話です。神や物の怪の住む世と人の世、汚れを祓うことができる美しく咲く神樹。大病を患ったことで人の世に散らばり落ちた神樹の種を探し求める神と使い魔の、まだほんの旅の途中のお話。
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幽世にある神樹。それは現世へと流れ込む禍を堰き止めていた。けれど、ある時病んだ神樹は禍を押さえることが出来なくなり、種と共に沢山の禍を現世へまき散らした。これはそれを回収して、現世の禍を浄化してゆく神樹の守神達のお話。散らばった禍を育て、穢れを広めるのは人の業、哀しみ、孤独、怨み、身勝手さ。死して尚、晴らさずにはいられない思い。彼ら、守神と神樹はけして、生きる人全ての味方ではない。時に死者に寄り添う、幽世の存在。普段はほのぼの、まったりしていて優く見えるのに、やはり人ではない残酷な美しさを持つ。読んでいてとても深い、面白い作品です。