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【バラ売り】蝶と花の絶対性
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2019-10-28
『蝶と花』シリーズの最終章かな。シリーズ分冊ですべて読んでいますが，蝶野さんが過去のトラウマからようやく解放されて，新しく始まる大人な余韻を残すラストで私は大好きです。蝶野さんは，刺青で『支配』されていると思い続けているけど，実は一人ぼっちになる怖さから敢えて自分からつけた足枷に私には見えます。おじさんは，とっくに『自由』を与えてくれていたのに…ね。このシリーズは「病み系・シリアス」に分類されるのでしょうか？ でも痛々しい過去がないとシリーズ自体が成立しないと思うので，全部読んでほしいと思います。だらだら長くなく，短いなかに必要要素を凝縮してストーリー構成・心理描写・背景描写・BLエロをバランスよく描いていると思います。育てたおじさんは酷い奴かもしれませんが（『蝶と蜘蛛の巣』を読むと蝶野同様，嫌いにはなり切れないです），どこかで元気でいてほしいです。まとまったコミック版も購入するかもです。
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最終話にふさわしい終わり方でした。ただ若干の物足りなさが拭えない。