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作者買い。これはまた個性的な。多分作者様に慣れていない方には特に読み難い、この方にしか描けない話じゃないかな。宇郷のグルグル迷走が尋常ではないですが、その卑屈さ嫉妬深さがとても人間臭く、わかるし憎めない。一見受けを振り回しているようでいて、実は振り回されている面もあり……。「ラスト40ページ、ただただ祈るように。」とした下巻の紹介文は秀逸で、このエンドに関しては好みが分かれそうな気もしますが、ホントただただ祈る思いで読むしかなかったです。
ズシンときて切なくて甘くて最高です。作者買いしている大好きな作者さんですが過去最高に良いです。後半まさかの展開にバッドエンドを覚悟しきれず恐る恐る読みました……が、これ以上は書きません。おすすめ内容を説明しようにもどう書いてもこの良さを表現できません…。でもしたい。雲田はるこさん、草間さかえさん、鮎川ハルさんが好きな私のような方、是非。
ハッピーエンド?だと思うんですけど、甘々ではないです。相手の才能に嫉妬したり憧れる心情につけ込んだりで素直になれない歪んだ感情に振り回される2人。上巻と下巻で立場逆転してるので上巻だけで決めつけないで下さい。こう言うちょっと分かりずらい人物像が須磨子さんてお上手だなって思います。傷付けて傷付いてやっと我に還る、仕事絡みのある同性CPって大変なんだなぁ。
欲しいものを欲しいと言えない。素直になれずに拗らせて、面倒くさいけど愛しい大人達の恋模様に、時々辛くなるほどにキュンとするのだ。
作家買い。上下巻一気に読めて良かった。さすがですね 読み応えありました。漫画家さん同士の結構しんどい恋愛のお話なのですが、こんな大変な思いして恋愛するとか体力もメンタルも削られそう。でも漫画家さんだから、それを作品に昇華できちゃうので良いのでしょう。内容は結構ヘビーだと思うのですが、さすがの雁須磨子マジックで、ほわり、クスりと読ませます。あと相変わらずモノローグが素敵。多分何回も読み返すと思います。
めちゃくちゃめちゃくちゃ良かった…ラストの宇郷さんのセリフでドバッと泣いてしまった…こんなに心を打つ作品は本当に久しぶりです。人を好きになる事への理由のなさ、相手を思っているはずなのに自分のせいで弱る相手を願ってしまったり、感情の機微が丁寧に描かれていて読んでいて本当に心にずんと響きました。私はどちからというと宇郷さんに感情移入してしまったので、余利くんの、ひどく傷ついていても原稿は落とさなかった所や失踪中に新境地開いちゃうような無意識な強さがいとおしくて、でもしんどくもあったんだろうなと。私はラストとても心揺さぶられました。本当にいいものを読んだ…感想が全然追いつかない…書籍でも買おうと思います。
果たして、この作品に星5以外をつけるなんてことが出来るものでしょうか?いや、できない。いつもの須磨子節全開で始まった上巻。テンポのいい会話、クスッと笑える台詞、もだもだする思いを軽妙な言葉で表現する独特のセンス、そしていつもながらの微妙なシャツの柄(笑)。ワクワクしながら下巻へ突入…と、そこへ下巻の解説文「ラスト40ページ、ただただ祈るように」の一文が。なんのこと?どうなるんだろう?と読み進めてラスト40ページ。ああ、もう、すごいよ、須磨子先生。私の中の感情の粒が、ぶわーっと一気に膨れ上がり、ぱちんと弾け散ると同時に涙が出ちゃいました。須磨子先生、本当に本当に大好きです。
作者様買いです。またまた雁先生らしく深いお話でした。2人のお互いを想う気持ちの温度差と言うのか、どこかで掛け違えてしまった心、もどかしくもありながら、最後はハッピーで終わったので良かったですが、甘利には努力賞をあげたい
この人を手に入れたい。もうどこにも行かないように、行けないように、羽ばたく羽根も、止まる脚も毟ってもいで、小さな箱に閉じ込めてしまいたい。余利のそれは、執着心や独占欲という名前で呼べるようなものではない。飢餓だ。そして狂気だった。悪意なんかなかった。好きだから助けたかった。力になりたかった。必要とされたかった。手放せないと思われるほどに。それは恋する誰もが、程度の差こそあれ一度は思うことなのかもしれない。しかし本当の意味で相手にとってそういう存在になることは普通の人間には出来ない。けれど余利にはそれが出来た。そして最初は無我夢中だった余利も、やがて自分のしていることの意味に気づく。このままでは二度と宇郷は自分の羽根で飛べなくなると。……この甘美な誘惑に、恋する誰が抗えようか。好きで好きで好きで。好きだから想われたい。愛されたい。それが無理ならせめて必要とされたい。餓えて飢えるほどの恋獄。相手の心の内側まで思いやる余裕もないほどの渇望。そして宇郷にとっては二度目の絶望。この物語の怖さは、宇郷が陥った絶望の闇に、いつ余利もまた足を取られるかわからないところである。その時宇郷はどうするのか。余利は? かつては全てを捨てて必死にオリジナリティを求めた宇郷が、余利よりずっと前から、余利をこそ箱に閉じ込めたかったという宇郷が、プライドを捨ててもう一度余利の前に現れた意味は?この物語はここで終わりではない。ここからの第二幕が本当の見所であり読み所であると私は思う。しかし敢えて結末を描かずに読者に委ねた力量こそが、この作家の真骨頂なのだろう。ここでハピエンと満足するか、ここから始まる泥沼を期待するかは読者次第というわけだ。
才能を職業にする者同志の恋愛は厳しい。尊敬も憧れも嫉妬も独占欲も優越感も劣等感もぜーんぶごちゃ混ぜになる。人生経験と読解力を要する内容かもしれませんが、複雑な感情を持て余す人間を見るのが好きな方にはハマるかもです。多少、流れが分かりにくいコマがあったのが残念ですが一応ハピエンです。でも読んでてこれは上手く行かない、と思いました。同じ事を繰り返して長続きしそうにない。なので、ラストにはちょっと違和感。でも、昨今のBLはハピエンじゃないと、読者には受け入れ難い風潮ですよね。だからこそ風潮に流されないラストも読んでみたかった。
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作者買い。これはまた個性的な。多分作者様に慣れていない方には特に読み難い、この方にしか描けない話じゃないかな。宇郷のグルグル迷走が尋常ではないですが、その卑屈さ嫉妬深さがとても人間臭く、わかるし憎めない。一見受けを振り回しているようでいて、実は振り回されている面もあり……。「ラスト40ページ、ただただ祈るように。」とした下巻の紹介文は秀逸で、このエンドに関しては好みが分かれそうな気もしますが、ホントただただ祈る思いで読むしかなかったです。