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レビュー一覧

総合評価
5点
4.7
(32)
5点 5 26
4点 4 4
3点 3 1
2点 2 1
1点 1 0

※すべてのレビューが表示されていますので、Renta!で購入していないレビューも含まれています。

2019-05-27
評価点
5
テオさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
前作『キス』がとても衝撃的な展開で「愛っていう感情は一体何処から生まれてくるんだろう?脳の錯覚?」的な事まで考えさせられた重い作品だったので、この続編が読めて嬉しかったです。実の両親や周囲の人たちからどうでもいい存在として扱われてきたために、決して自己主張をせずそのうちこっそり消えて無くなりたいとすら思っていた苑。「自分には誰からも愛される価値がない、そんな自分が愛を欲するべきではない」という気持ちが、かつての自分と同じ境遇にいる少年との出逢いで、少しずつ浄化されていきます。前作で幼い頃から絶対的に苑を好きだという気持ちが、手術後まるで形あるものを落としたように消えてしまって戸惑い困惑していた明渡。苑の苦渋の決断を機に二人の関係は一旦“リセット”されますが、前作で「明渡、そりゃ無いよ!残酷だよ!」と怒りすら感じたこのプロセス…明渡にとっても、自分でコントロールできない大きな喪失感に振り回され辛く苦しい2年間だったのだと改めて知る事が出来ました。(私、前作でかなり怒ってましたから…汗)苑のボスである城戸から「(苑に対する愛情が消えてしまったのは)魔法が解けた感じ?」と聞かれ「むしろ夢の中をさまよってる感じで苦しかった」と答えていますが、自身の中に長い事「違う感情を抱えてきた自分」が居たのですものね。どちらの自分が本当だろうと苑への愛情が脳の誤作動からであろうと、悩み苦しんだ結論はあの高校の文化祭でのランタンのメッセージと変わらず「(苑と)ずっと一緒にいたい」という事。「もう好きってことで良くね?」というのが陽性俺様の明渡らしいですが、このあっけらかんとした明るさに救われました。暗いところで縮こまっていた苑に手を差し伸べ(強引ながらも)明るい場所に引っ張り上げてくれた明渡。近くに居ても離れていてもずっと苑を想い、真っ直ぐで深い愛情を送り続ける…もう二人の間の「何か」に名前を付ける必要はないんじゃないかと。時間を掛けて苦しみながらも二人の出した結論に1巻とは違う涙が出ました。要所要所でのキスに加えて、時を超えたランタンのメッセージ!一穂作品に惹かれてしまうのはこういう巧さです。是非1・2巻と続けて読んでください。
2019-08-16
評価点
4
atomさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
とても良かったけれど、「キス」の方が好きでした。
2021-01-20
評価点
5
くうさんさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
前作ラストらへんの切なさが尋常でなかったのですが、今作でちゃんとハピエンとわかっていても終始ハラハラしました。自分と向き合って頑張った苑はえらい。攻めの視点もあってのでわかりやすくて良かったです。そもそも最初の事故の前から苑のことをずっと見つめて追ってたので、じっくり育まれる筈の恋の過程が怪我ですっ飛ばされちゃってただけなのかな、と。それがリセットされて、で、辿り直してまた行き着く所が同じだったからちゃんと愛してるんですよね。子供の頃は自分の心を守るだけでいっぱいだったけど、大人になって過去もちゃんと考えられるようになって心配してくれてる人達がいたってことに安堵しました。はぁ、泣いた...。良い作品を、ありがとうございました。
2019-05-17
評価点
5
魚雪さん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
アホほど泣いた「キス」続編です。もしかしてページ数的には短い?のかな。あっという間に読みきってしまいましたが、みっちり濃厚。愛されずに育ち、自分をその価値があると肯定できない苑が実留との出会い・交流を経てついに明渡を受けいれ、愛したいと願うエンディングは夜明けのようなほんわりとした多幸感に包まれます。児童虐待とかそっちのほうに心がひっぱられてつらくなってしまう部分もあるので、ここのあたりはいろいろな意見があると思う。。BLでこういうテーマは重いとか。個人的には創作という意味では一穂さんは描ききっていると思う(えらそうにすみません)そことバランスをとるためなのか濡れ場多め。強引で俺様ともなんか違うヤンチャ感の残る明渡がいまいち色気に欠けますが、なんかもうすきですきでたまんないんだろうなって。許す。「ゆっくりおやすめ」という聞いたことないセリフに明渡の性格とか愛しかたとかすべてこめられていて、後からじんわり効いてきました。。
2019-05-20
評価点
4
ののさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
続きがあってよかった。というか、「キス」とこの続編との2冊で一つの作品ですね。いくつかラストが考えられた二人だと思いますが、私は前作の「どうせ嘘なんだから、めでたしめでたしにしてほしいよね」という蛇抜の昔話についての台詞がずっと引っかかってたので、こういうラストはすごく納得しました。お互いに変化したからこその関係性。人の幸せって、その時々でいろいろと形を変えるものですもんね…。ツッコミどころもないわけじゃないけど、自分とはかけ離れた二人でも彼らの思考の変遷や対立には違和感がなく、二人に寄り添いながら読める作品だったなと思います。
2019-05-18
評価点
5
ぺれさん
Renta!で購入済み
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まさかキスの続きが読めるとは思ってなく、見つけて即買いでした。前作のキスが好みだったら今作も読んで下さい。
2019-11-01
評価点
5
ええやんさん
Renta!で購入済み
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story的には『キス』の方が面白かったけど、この二人のラブラブは充分堪能できます〜(≧∇≦)
2021-07-03
評価点
5
Jiaoさん
Renta!で購入済み
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作家買いです、キスからきました。随分前から買ったんけど今さら読むのタイミングは逆にちょうどいいと思います。明渡と苑の進展とエンディングは良かったと思った上、果菜子と佐川さんの部分もとっても良かった!女性や家族から社会までの話は一瞬リアル過ぎてフィクションなど読んでなかったの気がします、ドキュメンタリーとか読んでるの気がする、小説から現実に引っ張られると感じした...苑もいろんな出会いのおかげでやっと自分から自分の設定から踏み出して明渡と向き合うのも本当に良かった!心がホッとします。もしちょっと前読んだら今の心境はならないかもしれません、おかげで自分も自身のことを見直しはじめて、有難いな一冊です。
2021-06-08
評価点
5
めぽさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
前作の『キス』が良かっただけに、あれ以上になるのかと続編にはやや抵抗があったけど、読んでみたらそんな自分がバカだったなぁと思うほどの良品でした。途中出てくる男の子『虐待やネグレクトをされている)に我が身を重ね、生々しい感情に振り回されるところも読み応えがあったし、苑が、どのアキトも全部アキトなんだって理解した時からの展開が怒濤でした。そしてラストのアキトのメッセージに悶絶(笑)、やられました。こんなんされたら、YESしないだろ!って思いました。
2020-12-22
評価点
5
フランソワさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
明渡の感情は疑似で、ただ絆されてるだけの惰性なんじゃないかと、ずっと気になってしまいますが、それでもいい。それ以上の、苑との新しい関係をしっかり生きていくのでしょう。これからは素直に、甘々な二人をもっともっと見たいです。一穂先生、やっぱり最高です。