レビュー一覧

作者買い。表紙がいつもの麻生先生のイメージがちょっと違いますね。題名と合っていてこれも素敵！2カップルのお話です。セリフのないコマで絶妙な間が表現されていて、相変わらず繊細です。好きになるまでの心の動きが丁寧に書かれていて、素敵な作品でした！カミングアウトしていて、明るいキャラでも、そこに至るまでは葛藤があるのを感じて、こんごBLを読むのに視点が少し変えられるかもしれません。

ミステリアスで綺麗な絵に惹かれましたが、表情が乏しくて物足りないかなと思いました。ストーリーも全体的に暗いし最後もそこまでハピエンじゃない気がしてモヤモヤしました。せめて後にもっとラブラブしてほしかったです。なんかまだ幸せになってないような雰囲気でした。

きれいな絵です。丁寧に描かれているので好感が持てます。ＢＬは「金をドブに捨てた」感がある作品もたまにあるのですがこれは及第点。しかし萌えない。なんだろう、難しすぎるのかな。自分の知性より上級の作品は買うべきではなかったのかも。

漫画は好きなものほど「言葉」をくれる。キリスチャンの上司が「性」に対する恐怖で男性デリヘルを頼む→普通を好む上司は義理母親の言うとおりに決められた女性と結婚するんだろうか。もう一作品で大学生と大学院生→面倒なことには関わりたくない、嫌なことは人のせいにしたい、細かいことには目をつぶる。大学院生の言葉から得るものが大きかったと思う。この二組の恋を見届けるのが楽しい。

二組のカップルのお話が入っています。登場人物の心の動きが繊細に描かれていて、夜の～のアクセサリーを弾く意味に胸がきゅっとなります。

文学の短編小説のようなストーリーと世界観でした。レビュー評価の高さに期待していた分、物足りなさを感じました。

表紙のSMチックさにレンタルを躊躇っていたのですが、思い切って読んでみて大正解でした！この作家さんでは『リバース』の次に好きな作品です。表題作・短編ともに、我慢や諦めを強いられてきたCPのお話。表題作は、表紙に見られるようなSMプレイをガンガンやるものでは決してなく、自らに課してきた規律を破る、背徳的な欲望を認めることでようやく"自分らしく"生きられる、というお話。この「背徳」は、九鬼さんに対してだけだと思っていたのですが、さすがはストーリーテラー！ボーナストラック「魚の話」で、多田くんの背負う十字架も(たった2ページで)語ってくれて、さらに感動が増しました。あと、多田くんが何かを我慢してるサインを、九鬼さんだからこそ聞き分けられるっていう細かな設定もすごく萌えます！気軽に読めるお話では決してないのに、何度も読み返したくなる作品です。

良かったです。精神的に圧迫されて、身動きがとれない息苦しさと、生きずらさが、読んでいて胸が痛くなりました。

一言で言えば重い。けど考えさせられることも多いのが、この作者さんのお話だと思います。気持ちが落ちてる時には読まない方がいいかも。

好きな作家さん&試し読みで気になったのでレンタルしました。２作品入っていますが、どちらとも受が融通のきかないタイプで素直じゃない。。でもそんなもどかしさも含めて、スルスルと引き込まれる作品でした！