レビュー一覧

東欧の信長とも云うべきヴラド公の生涯です。静でありながら内に秘めた焔を感じさせる公は美しく、全体に程よく写実的な画は読みやすいです。歴史絵巻のような俯瞰と登場人物たちの心情のバランスも良く、期待が高まります。公の生涯を最期まで帆走させて頂きます。

テンポが良く、画もきれいです。ヴラド公の人質時代やフニャディ家にお世話になっていた頃の話など、史実とフィクションが上手に組み合わされています。歴史上の結末は既に分かっているのですが、楽しみです。

表紙のヴラドの顔面が好みで読みました。表紙だけでなく中身も黒髪のうねりが丁寧に書かれていて大変麗しい。ものぐさ、消極的みせてとても大胆なヴラドの次の一手にワクワクしながら読めます。

歴史ドラマ。青年なのが、面白かった。この地方の歴史はあまり知らなかったので興味深い。小国ならではの大変さ。大国に囲まれた困難さなど。

息もつかせぬ政治の策略の応酬で、かなりしんどいです。それでも読み進めてしまうのは、ヴラドの魅力的なキャラクターにあり、なんとも言えない表情に魅了されます。怖いもの見たさで多分この先も読み続けてしまうんだろうなぁ。

絵もかっこいいし、スピード感があって良かったです。何よりあまり知らない国の話なので衣装も見応えがありました。ほぼ戦の話ですが、国同士の思惑が絡む政治の話もあり、面白かったです。

等身大のブラド様、というのがいいです。対オスマン戦、史実ノーチェックのまま続きを待ちます。映画だとこのあたりで吸血鬼になってチート戦になる（笑）欲を言えば、あと三割り増しで顔面偏差値あがると、もっと楽しい。渋面おじさまたちも良いです。

試し読みで終わらせようとしたが、レビュー評価が高かったので本気で読み始めたら最新刊まで一気読みしてしまった。歴史好き、シリアス好きにはオススメ。

絵に味があるというかなんというか…好みがわかれると思いますが、ストーリーは面白いです。

面白かった。政治というか、謀略とはこういうものなんだなと思いました。主人公が淡々としていて面白い。