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今作のこのテイストはくぼた先生じゃないと出せないものでしょう。主人公たちが終盤までどちらも歩み寄れなかった理由自体はハーレクインでは割とありがちなものでしたが、くぼた先生にかかるとそれが個人の意思を超えて最初から2人にとって避けられない運命だったように思える描き方になっています。ユーモラスなシーンも所々ではあるし(画廊の「へのへのもへじ」とか) 、最後はおきまりのハッピーエンドではありますが、その最後の最後まで雰囲気が暗く明るさが感じられない内容で、それなのに読後感はどこか爽やかで快い印象を残す作品です。それから最後にヒーローが乗り込む時の服装が作業着なところも彼の過去と未来に対する意思が感じられて良かったです。なお今作は『守れないルール』(今作のヒロイン兄アレックスがヒーローです。今のところコミック化されていません)の続編です。
くぼた尚子さんの絵柄と内容は、しみじみとじんわり心に沁みてきます。瞳一つで感情を表せるのがすごい。まどろっこしいヒーローとヒロインの恋、というより愛、は大人な読者じゃないとわかりにくいかも。「ゆりかごで眠るきみを見て思った。きみはぼくのものだと」こんなセリフがちっともキザじゃない作品。読み進めると胸が苦しくなってくるのはなぜだろう。
若いころの失敗をどうやって償えばいいのか、ヒロインは常に考えて行動してきた。がんばるヒロインに共感もてます。
ヒロインの心の傷が深過ぎて… 思春期のトラウマは中々、難しいですね。 ヒーローもヒロインも若かったから起こってしまった事だけど、二人共乗り越える姿は良かったです。
愛し合っていながら過去の呪縛に捕らわれたままの二人。英国の階級社会の現実にぐったりした。
良い話だったな。ニガク苦しく切なく甘い。傷ついた子供がちゃんとした大人になって、きちんと大人の恋から愛に変わっていく。美しいお話でした。
ずっとお互いを大切に思っていたのに、傷つけ合って、憎しみ合って、すごく回り道して、わかり合って寄り添う二人。くぼた先生ならではの、しっとりしたお話でした。ヒロインのお兄さんが良い味出しています(*^^*)
くぼた尚子の絵は基本的に線描。それがとても優しくて好きです。シンプルな表現で、あちこちにバラの花が咲き乱れていたりしないけど、登場人物の思いが伝わります。この作品は本当に切ない。ずっとすれ違いながら、ずっと憎しみあいながら、ずっと求め合っていた辛い時間が、最後にしみじみシアワセを感じさせてくれます。
両思いなんだけど、とにかくじれったい2人。でも、読み進めるうちに、人間らしいすれ違いや悩みがずんずんしみてきて、読んでいて辛くなるくらいでした。なので、ラストの2人の笑顔に救われます。どうやってハッピーエンドにもっていくのかな?と思っていましたが、さすがのくぼた先生でした。くぼた先生の、ちょっと影のある黒髪のヒーローは、ほんと、ツボです。
重苦しく薄氷を踏むような危うい関係性。こども時代の暗い庭の片隅から、それぞれに、あちこちぶつかりながら大人になるまでの時間。ふたりの辛さに巻き込まれてしんどくなった読者も、穏やかな兄に救われました。淡々とした絵柄が多くのものを語っていますね。
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今作のこのテイストはくぼた先生じゃないと出せないものでしょう。主人公たちが終盤までどちらも歩み寄れなかった理由自体はハーレクインでは割とありがちなものでしたが、くぼた先生にかかるとそれが個人の意思を超えて最初から2人にとって避けられない運命だったように思える描き方になっています。ユーモラスなシーンも所々ではあるし(画廊の「へのへのもへじ」とか) 、最後はおきまりのハッピーエンドではありますが、その最後の最後まで雰囲気が暗く明るさが感じられない内容で、それなのに読後感はどこか爽やかで快い印象を残す作品です。それから最後にヒーローが乗り込む時の服装が作業着なところも彼の過去と未来に対する意思が感じられて良かったです。なお今作は『守れないルール』(今作のヒロイン兄アレックスがヒーローです。今のところコミック化されていません)の続編です。