レビュー一覧

クロディーヌのような、美人で勝ち気で裕福な育ちの女性には、最後まで成功していて欲しいと思う私にとっては、がっかりの作品でした。途中で落ちぶれても、一発逆転で最後は華やかに締めくくってほしかったのに、落ちぶれたら最後まで落ちぶれたままは、クロディーヌには似合わないです。みんなを虜にするくらい魅力的なクロディーヌに愛される男性も、一角の人物であってほしかった。なのに夫ロジェはまっとうな仕事を見つけることができず、最後は犯罪に手を染め、それが失敗に終わる。なんというか、クロディーヌのキャラ作りがブレブレです。薄幸で終わらせるなら、薄幸な雰囲気を最初から醸し出しているキャラであってほしかったです。死をもって二人が初めて幸せになる、っていうのもクロディーヌには合わない。40年以上昔の作品ですから、読者が求める物も、今とは違っていたんでしょうね。

小さな頃に読んで、ふとした時に思い出す懐かしい作品で、電子化を心待ちにしていました。大人になり読み返してみると、エレナ以外は実にあっさりと人を好きになり、びっくりするほど一途に思い続けています(笑)が、昔っぽいストーリーも懐かしく一気に読めました。

中学校くらいの時にリボンか、なかよしで、志摩ようこ先生の漫画が好きで単行本も全部持っていました。中でもロリアンの青い空は大好きでずっと覚えていて今も懐かしく久しぶりに涙しました。沢山の漫画家の先生がいらっしゃいますが志摩先生の絵はどこか切なく甘く大ファンです。どうかご自愛くださいね。

子供の頃に読んで忘れられなかった作品です。ここで出会えて嬉しく思っています。今時の読者には古い感じがするかなと思って星4つにしましたが、私としては本当に愛着を覚える作品です。幼なじみのエレナ、ルイ、クロディーヌ、ロジェが、恋や憧れ、葛藤、さまざまな思いの中で成長して、二組のカップルになりますが、その過程が、とてもドラマティックです。最も数奇な運命を生きたのはクロディーヌだろうと思いますが、大人しそうなエレナも自分で幸せをつかみ取る芯の強さを持っています。女性読者なら、穏やかなルイと情熱的なロジェと、自分はどちらのタイプが好きか考えるのも楽しいのではないかと思います。このように、四人のキャラが立っていて、それぞれが印象的です。結末は、完全なハッピーエンドとは言えませんが、救いと、前途への希望のある、美しい終わり方です。

懐かしく読ませてもらいました！　　人生がどうなるか分からないと実感させられますね。子供の頃はクロディーヌはあまり好きで無いキャラでしたが今は彼女に一発逆転して幸せになって欲しかった。旦那さんも怪しい仕事になど関わらず質素な生活で二人幸せに生きて欲しかったです。

クロディーヌの華やかで人を引きつける魅力があるのなら、落ちぶれて不幸続きの人生はないのでは?と思っていますあの情熱と野心があれば這い上がって幸せにななれそうなのにとか色々考えてしまいます。死によって恋人と結ばれて幸せになった様なので一様見方によればハッピーエンドなのかなとも思います。やっと心が安らいだのかなとも思います。

昔、自分が子どもの頃に読んだ漫画です。はじめは嫌いだったクロディーヌが連載が終わる頃には一番、好きなキャラクターになっていました。あの頃のわたしには納得できなかったお話ですが、志摩先生の描く漫画は寂しい終わり方のものの方が大人になってから思い出します。

古い漫画ですが、絵柄も可愛らしくて楽しめました。どうしてもセレブでいたい豪奢な少女と、健気で素朴な少女の二人がヒロインです。

とっても古いのですが、時々思い出す作品でした。小さい頃はエレナに感情移入したなぁ。

子供の頃に大好きな作品でした。激しくて勝ち気な女の子とおっとりして引っ込み思案な女の子。激しさに呼応する男の子と安らぎに気づく男の子。子供のころはどちらも後者に感情移入しましたが、今読むとまたちょっと印象が違います。志摩ようこさんは当時のなかよしの中で目の描き方が独特で、とっても憧れました。電子化されてうれしいです。