レビュー一覧

野良猫のいろいろな思いもなんとなく理解できるので、すごく切なくなります。人間の勝手で駆逐や避妊・去勢。人間てすごく考えている割には身勝手だと思いました。

私は近所の野良猫があまりにも多いことに悩み、個人で長いことTNRをしてきました。この漫画を読んであまりに心が痛んで活動を続けられなくなり、ずっと読んだことを後悔していました。でも最近気付きました。TNRされた猫は辛いかもしれないけど、TNR をしなければその辛い思いをする猫が莫大に増えるだけ。だから、TNRは間違っていない。やっと自分を立て直すことができました。野良猫は野生じゃありません。長い年月かけてペットに品種改良された動物であり、外で生きるのに適していません。砂漠に住む野生の猫は自由に生きていられるけど、日本は猫が野生で生きていける場所じゃない。野良猫は自由なんかじゃない。人間の都合で過酷な環境に耐えているペットです。減らなくてはならないんです。その為に唯一できることがTNRなんです。

猫の世界を猫目線で描かれた作品。猫を飼っていたことがある身としても、子育て真っ最中の身としても、いろんな方面から感情がわいてきました。前作から読んだので、ラストは余計に涙（良い意味か悪い意味かは読んでみてください）。

前作があまりにも良かったのでこちらもレンタルしました。猫の保護活動をしている身としては、避妊去勢手術をすることによって可哀想な結末を生む、というような描写には賛成できません。避妊去勢しないことによって、不幸な死に方をしたり、増えすぎて人とうまく共存できなくなる可能性もあるからです。しかし目線を替えて、猫という生き物としての物語として読めば、その描写を差し引いてもこの続編も名作だと言えるかもしれません。とてもリアルです。野良として生きることは過酷だという意味でです。特に前作から続けて読めば、主人公？の雌猫の最後は涙無しには読めません。猫が好きな人にも嫌いな人にも読んでほしい作品です。

私は今ひとつ惹かれるものがありませんでし

猫が好きでレンタルしました。野良猫視点からのマンガは初めてでいろいろな事が心に突き刺さりました

猫漫画は結構読んできたけれど、「野良猫」に焦点が当たっている漫画は初めて。ヒトとのかかわりが、決してプラスの癒しあう関係だけではないのだ、ということがよくわかる。途中で主人公のメス猫が人間にされることが、ヒト側からすると必要かつ猫のためでもある、と正当化できる行為であるとしても、猫の側から見ると理不尽でその野性から遠く離れさせられることだということも感じる。勢いのある筆致で、構図も読んでいて楽しい。個人的には、「ルドルフとイッパイアッテナ」を思い出したりもしました。

生後半年で去勢手術をする為に病院に連れて行ったら、先生が、小さな声で一回くらい産ませてあげたかったなぁって…なんかわかる気がしました。

動物好きな人に読んでいただきたい作品だと思いました。いつも通りと思っていた日常の中での思わぬ出来事、決して変えられない信念・思い、消え行く生命とつながる生命…可愛いだけじゃない、猫達の生きざまが胸に強く残る作品でした。

猫飼いです。こんなに読後が苦しい猫マンガは初めてでした。