レビュー一覧

他の方のレビューを見ていると少々腹が立ちます。「被害妄想がすごい」とか「内容が主観的」とか「感動できない」とか。病気になった人の話を見て感動したいなんて何様なんでしょう・・・難病になってるのに、明るく元気に前向きに頑張れるほうが不自然です。最近のドキュメンタリーやエッセイは綺麗ごとばかりで、そっちのほうが信用できません。ものすごくヤラセくさい。ここのレビューを書いてる人たちのように他人の病気に「感動」を求める人が多いからそうなるんでしょうが。このマンガには、そういった綺麗ごとはなく、難病の方の心情の変化や葛藤、不安がありのままに描かれています。長期にわたって正しい診断を受けられないことの苦悩、それと同時にパーキンソン病なんていう大病に自分がかかったとは信じたくない気持ち。苦痛を分かってもらえない辛さ。自分の身近な人が重い病にかかったら、どういう気持ちでいるか、どう接したらいいかを考える参考にできるかと思います。

作者自身が「私はパーキンソン病だ」と主張しているにもかかわらず、何年も「あなたは精神疾患だ」と誤診され続け、診断が下りず苦労した、という内容が大半でした。それ自体は恐ろしい話です。ただ、この作品全体が非常に主観的に描かれています。「医師が自身の誤診に気づきみるみる顔が青ざめる姿を、私は静かに見つめていた」とか「本当かなぁ・・」と思わざるを得ない描写も多かったです。絵柄やストーリー運びが古くて、しかも主人公（作者自身）やその彼氏が若い美男美女に描かれているなど、色々ひっかかってすんなり読めなかったし、内容も上に書いたように主観的すぎたので「感動して涙が止まらない」ってこともなかったです。

なんかこの作者イライラする…と思ったらレビューでも同じ意見の方が多く安心？しました。自分の思うような答えがもらえるまで騒ぎ続け、いざその答えがもらえたらもらえたでゴチャゴチャ言う。彼氏？がいるのに先生に恋したり、気にくわない人に対して心の中で馬鹿にしたり悪態をついたり…何歳の時の話か分かりませんが主人公（作者）を10代の少女のように描いたり、気に入った人だけ美形に描いたり…色々と引っかかりました。

内容に興味があり読みました。絵や表現が古いというレビューもありましたが、エッセイは綺麗じゃない絵も多いのでそこはあまり気になりませんでしたし、字の多さもエッセイではよく見かけるのでそこまで気にならず。ただ自伝なので言いづらいのですが、主人公に当たる作家さんの性格がちょっと…。美化せず自分が病気の時に思ったまま描いたという点は評価すべきなのだろうか？とも思ったんですけど、どうにも被害者意識が強く、他者の行動をネガティブにとらえ、相手に食い下がり相手の思惑は受け入れない…という様子が気になって仕方がなかったです。

パーキンソンで苦しんでる作家さんには申し訳ないとは思うんですが、読みにくいです。話がスムーズに繋がらないような、あと先生などの顔がうまくかき分けできてないので誰の話をしてるのかわからないことも。説明文が多い割に話が飛んだりしてわかりにくい。そういうの編集の人がもうっちょっとキチンとみて助言してあげるべきなのでは？絵もイマイチではありますが、震えのある手で頑張ってかけると思えばしょうがないと思います。というかそのあたりは凄い頑張ってるんだろうなと思います。が、もう一人難病にかかられた漫画家さんのルポを読んだばかりなんですが、そっちの方が話もハッキリしてたし第一みんな優しい明るい頑張り屋さんで感動しました。この作家さんが怒る気持はとてもわかるけど誰に対してもちょっと嫌味を言ったり、人を褒めることがあまりなくて、読んでて辛かったです。カイさんって旦那さんなのか彼氏なのかイマイチわからなかったけどなんかお互い様で、読んでいてちょっと気分悪かったです。難病で苦しんでるのにごめんなさい。症状が軽減されてること祈ります。

昔、この作者さんのナースステーションを読んでた事があったので、この様な出来事が起こってたとは驚きました。決っして、他人事じゃないと思います。病気は勿論のこと、病院、医師、色々な事を話されてるので、この病気の方じゃなくても考えさせられる一冊だと思います。

ああ、この人は健康だったんだな、というのが最初の感想。私は物心付いた時から喘息で、長期入院していたので、病気と付き合うのには慣れています。最悪の病名でも、認めた上でセカンドオピニオンを求め…られると思っています。…多分。作者さんは健康だったからそれができなかったんですね。いきなりの重病は、認めがたい物でしょう。恐れが先に立って症状を隠す、とまでは言わぬまでも、医者サイドから見て分りづらい物も有ったのかも。それが病名判断を妨げ、いらぬ苦労をなさった原因の「一つ」だと思います。作中の医師はほぼ漏れなくヤブで無能に描かれていて、オーソリティとか名医と言われている人まで信頼できない人に描かれているのが、なかなか。相当疑心暗鬼で、怒っていたんですね。それも病状には良くないのを知りながら、悪循環から抜け出られない、という。そこらは非常に私小説的で、ちょっとイライラしたかも。今は病名も分って、覚悟も出来て、かなり落ち着かれたのでは無いでしょうか。次はもっとエンタメが読みたいと思いました。

祖母がパーキンソン病で読んで見ました。誤診が多く、筆者の辛さとともに怖さを感じました。

病気自体もですが、病気の判断もこんなに難しいなんて…大変な病なのだなということがよくわかりました。なのに彼氏さん？パートナーの方がちょっと優しくないなぁと思う描写もあり…。

この方の場合、病名が確定するまで紆余曲折ありすぎて、パーキンソンという病気よりもそちらの方が怖かったです。誤診に次ぐ誤診で医師や病院に不信感が募るのは理解できますが、自分の体は私が1番分かってんだから私の言うとおりにしてー！って叫びが全編に満ちあふれているように感じました。