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「雪女」と書いてゆきめ。花屋でアルバイトをしている彼女は、実は正真正銘のゆきおんな。母がいなくなってからずっと独りだった彼女は、人間の魂を奪って子供をつくろうと考えていた。そんな彼女が出会ったのは……!? 表題作の他、天邪鬼(あまのじゃく)を偶然拾った少女の本気の恋と別れを描いた「X−Day2」も収録。
下っ端のヤクザの篠田吾郎(しのだごろう)は、銃で撃たれて死んだはずなのに、気がついたら怪我もなく生きていて、しかも名前も知らない青年になっていた。おまけに、「相方(あいかた)」と名乗るヤツが、自分たち二人でお笑いで天下をとるんだという。どうやら別の人間になりかわって生き返ったらしい……!?
時は元禄、江戸時代。酒見世の若主人・十郎左は、ある日、耳と尻尾のある奇妙な女の子を拾った。菊と名づけた彼女は、言葉もしゃべれるのに、他の者にはその言葉は聞こえず、犬の子にしか見えないらしい。実は菊は「雨」という名の『狗国の民』だった!! そしてまた、十郎左にも秘密があった……。
たった今、目の前で事故で死んだはずの双子の姉が、泣き叫ぶ実(みのり)の前に現れた。何かが違うのだが、実はそれを姉だと信じた。だが、実の声に呼ばれてやって来たのは、本当は座敷童子(ざしきわらし)だった。実はすべてを忘れ、仲良く姉・真(まこと)とともに育つが、座敷童子の成長には限界があった……。
「欲しいのは、あの男の魂だけ」。人間になりたくてなりたくて、地上にあがった河童? 星河。しかし人間になるためには、誰かの“身も心も”手に入れて、その魂を奪わなければならない。星河は、冷たい目をした章吾という少年の魂を狙う。だが、いつしか星河は彼に惹かれていく……。深くせつない、妖異族・河童の恋のものがたり。