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愛犬ブビヲの「切ない話」から、赤信号で人生を考える「生きる」まで、縦横無尽に萬月節が炸裂する。『笑う萬月』『萬月療法』につづく、「そうだったのか!」と、思わずぽん!と膝を打ってしまいたくなるお話満載のエッセイ集第三弾。
京都の町工場に勤める青年・伊達賢は、小学生で両親を殺害した過去を持つ、ヤクザにも嫌われる札付き。感情がマヒした賢、マヒケンと呼ばれる彼の瞳に映るものは…?ある日、マヒケンは工場に向かう途中、ベンツに乗ったチンピラ・高沢に足を轢かれる。文句があるなら事務所に来い、という高沢の言葉に従い、マヒケンは組事務所に乗り込むが…!?