レビュー一覧

多分読む人によって評価の分かれる作品です。虐げられても好きとか、男性の外見的魅力のみに心奪われ、うっとりになれるひとなら、文句無しに4ないし5評価でしょう。私は、イライラしました。読んでいて不快。ロマンスには、誤解や嫉妬ってある程度許される。でもこの作品は、それらを楽しむ展開よりも、その過程にある、言葉運びが痛烈で嫌気がさし、本当に不快です。だから、愛するが故に時に辛く当たるっていう理由付けができない。あんなに、（売春婦みたいだとか、欲張り女とか、卑しいとか、淫らな女）とか散々言っておいて、そして言われたのに、愛し合えるの？言葉ってとても大事。だから、時に翻訳者さえ、うたがってしまう。本当にこの訳し方であってるの？ 最後の方のページで、妹と発覚する娘への説明文でさえ、吐き気がした。あんな言い方って、ヒーローの性格をさらに、数ランク低くする。そして、星の数も1ランク減らせるくらいの下衆に思えるのは私だけでしょうか？ 2000年以前の作品はやっぱり、要注意ですわ。傲慢ヒーロー、それを取り巻く家族の陰謀、まるで、ハーレクインに、シドニーシェルダンの話がくっついてるようだった。

正体を隠して亡き父から託されたミッションを果たそうと頑張るヒロインを、ふしだらで強欲な元愛人と思い込み、あからさまに蔑み罵倒しながらも、ひつこく関係を迫って邪魔をする、痛い設定の傲慢ヒーローでした。上手くいかない父親との関係を改善しようとしているんだけど、努力の方向が間違っているし、ヒロインに悪事を暴かれた父親の言葉を鵜呑みにして、ヒロインに八つ当たりして追い出すなんて、自分で真実を見極めようとする気持ちは働かなかったのかな。ヒロインに謝罪し、プロポーズする気になったのも、真実を第３者から聞いたからで、それまではやけになって酒浸りだったというんだから、本当に情けないヒーローでした。

愛人と誤解されて、売春婦だの、頭が空っぽな田舎娘だの言われているのに、なぜあんな風に簡単に体を許してしまうのか理解に苦しみます。マゾなのかと思いました。ヒロインは美人で頭も良くて自分で投資会社も持ってるキャリアウーマンなのに。ヒーローはほんとに理解力に乏しく、自分が気に入らない事実を認めない傲慢男。あんなののどこがよかったのかわかりませんでした。

漫画を読んで原作が気になり読みました。話の中に中傷の言葉がでてきますが、本当に蔑むという感じで辛辣な言葉に読み進めるのがちょっと辛かった。漫画の方が好きです。

外国語に堪能で知的でお金持ちで美人なヒロイン。ヒーロー達の計画をひっくり返す賢いヒロインがかっこ良いです！ヒロインが金持ちの愛人で、イタリア語を話せない田舎物だと思い込んだヒーロー達は、ヒロインを軽蔑し誘惑する話をイタリア語で話しますがヒロインは全部理解しています。でもヒロインはヒーロー達の裏をかいてイタリア語はわからない、田舎者のおばかなふりをします。騙されているふりを続け、裏でヒーロー達を欺く知的なヒロインがHQでは珍しい存在でかっこよかった。ヒーローはひと目みたときからヒロインを愛していましたが、自分の気持ちに気づかず、ヒロインを金目当ての愛人だと思って軽蔑しますが、その反面どうしようもなく惹かれていたんですね。続きはどうなるのか気になる展開で私はとても面白かったです。最後はハッピーエンド。ただヒロインの両親が少し可愛そうでしたね。運命に翻弄されて。ヒーローがヒロインを疑うのも仕方ない設定なので、ヒーローの暴言はわたしは許せる範囲です。愛しているからこそ、愛人で金目当て（と思っていた）ヒロインが許せなかっただけです。最初からヒロイン弟を可愛がっていたし、ヒーロー父親は最低な男でしたが息子のヒーローはいい人でした。

ヒロインかっこいいです。美人な上に仕事ができるなんてうらやましい。氷の中の真実…ほんとに真実がわかった時の衝撃！氷つきます。ヒロインの幼い弟がヒーローとヒロインのキスしてるところを見て嫌がる様がかわいかったです。