レビュー一覧

このような会社人はもういないのでは。その点では珍しかった。今ならブラック企業より家族の安全を迷わずとるだろう。亡くなる先月まで描かれてたところ、鬼気迫る。

手塚先生の遺作の一つ。残念ながら未完。本作の最後にお詫びのように手塚自身が登場し、ガン末期のやせ細った姿を自身で描いている。悲しいことである。本作は日系ブラジル社会をタフな精神で生き抜く日本人の姿が描かれている。その姿を通し日本人とは何か、を問うている。長編小説を読むような迫力と面白さがある。大人向け。

1980年代のバブル期に描かれた社会派サスペンス漫画で南米の地に派遣されたサラリーマンの奮闘と葛藤を描いていて、面白かったのですが残念ながら作者がお亡くなりになったので未完になってしまいました。

現代社会でもありえるような競争社会について、よくよく考えさせられました。