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手塚先生、最晩年の作品。残念ながら未完。先生はファウストが大好きなようで、これまで何度か漫画化している。確かに非常に魅力的な作品で、病魔に侵された手塚先生には本当にファウストが必要だったのかもしれない。この時代はガンは告知しない流行りだったのだが、先生も医師なのでガンであることは薄々気付いていたのではないだろうか。その先生がファウストをどう締めくくるのか是非とも見たかった。残念。

ゲーテの「ファウスト」を下敷きに描かれた漫画でエンタメ性抜群で大変面白いのですが、残念ながら連載途中でお亡くなりになられたので未完結となってしまったのは残念です。

連載時に読んでいました。雑誌連載の最後は亡くなった後に出たのではないかと思いますが、記憶は定かではありません。最後のコマが頭にかなり鮮明に残っているのはその感慨のせいかと思います。当時はがんを患者に告知することはまれで、手塚治虫も死期を知らぬままに逝ってしまったようです。もし、知れされていればいろいろ言い残していたのでは、とも思います。

とても面白いです！先生の死で、未完で終わってしまっているので、今後の展開が本当に気になります。

話は1970年代の学生運動から始まるので、政治的なややこしい話かと思いきや、ＳＦ的な怪奇事件や悪魔との契約にはじまり、生と死、老いと病などをテーマにした、手塚治虫的なダイナミックな物語が始まる。手塚治虫の死によって未完に終わったのが非常に残念な作品。

ちょいと小難しい世界観にも感じたけど、読み込むとなかなか。　ネオなだけある？　奥が深い一作。