レビュー一覧

妖怪は大好きですが、いままで付喪神に気持ちを考えたことがなかったので、このお話のように、長年大事に使われてきた道具には心が宿ると考えてみると、切ないような嬉しいような複雑な気持ちになります。大切に思ってもらえたら嬉しいのは人もモノも一緒ですよね。素敵なお話でした。

この内容でこのボリュームでこのチケット数、文句無くお買得です。最初試し読みでコメディ系かな？と思ってましたが、途中どんどん切なくなり、うっかり涙するシーンもありました><最後はとにかく甘々で、最初から最後までたっぷり満足させて頂きました。

良かったです！笑いあり、涙あり。キャラも嫌味なく愛せます。攻めの愛もブレることなく、ひたすら一途。ある意味、受けも。。7チケなのに十分満足しました。

とてもキュートでドタバタで胸がギューっと痛くもなるけど、とてもあったかくて知らずににこにこしてしまう素敵なお話でした。またきっと読んでしまうたろうなって思える大事な一冊です。

紙書籍で購入。大好きな要に再び会うために付喪神のトキは試験を受け落ち続けたが15年目にして福の神の試験に合格する。水墨画家になっていた要はトキのことを忘れていたが15年トキを忘れていたことによって要もまた傷ついていた。人間と深く関わってはいけない福の神のトキが要と恋人になったことで体にヒビが入っていって…。トキが人間に転生できてよかったです。

この作者の話で泣かなかったことがない！今回も大号泣です。最終的にはハッピーエンドですが途中ほんと悲しかったり嬉しかったり大変。猫のアリスがいい味出してる、まるで小姑(笑)

昔祖母の家にいた少年の要に大切にされ、付喪神になった柳葉筆のトキ。東京に行くときについていくことができずに、要との再会の為並々ならぬ長年かけた努力で福の神になって会いに行くけれど、要には記憶がないのと昔とは違った無愛想な青年になっていました。どうして絵を描き続けることにこだわるのか、付き合う彼女がいたにもかかわらず、長続きしなかった理由が読んでいて成程と思いました。トキについてきた九十九神達と要にかわれている猫のアリスがとてもいい感じでかかわっていて可愛かったです。要とトキとこれから皆で幸せに暮らしていけそうで良かったです。

この方の作品は、読み出したら止まらない。色々な作品を読み続けてしまう。涙が、止まらない。でも、最後は温かくて。

泣けて笑えて、とってもハートフルな素敵なお話でした。トキがホントに健気で涙が出ました。おとぎ話風なのですが、恵比寿様や大黒様が意外と腹黒だったり、ほかの神さま達が可愛らしかったり。これぞファンタジー！泣けて笑える、理想的な作品でした！

思わず吹き出す笑いあり、人も付喪神も変わらぬ深い心の闇もあり、BL小説でこれだけ引き込まれた作品は初めてかもしれません。文章も簡潔で読みやすかったです。