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手塚先生の中期のSF超能力もの。現代ならもっと引き伸ばすだろう秀作。高１コースという高校生学習雑誌に連載されただけあって、高校生の惹かれるストーリーがしっかり構築されている。超能力を操り独裁へと向かい始める者が出始めて物語は一気に佳境に。先生の凄いところは伝えたいテーマがしっかりしていること。ただ能力を使って暴れるだけのストーリーではない。今の漫画家にそれが出来る人がどれだけいるのだろうか。

男子２人と女子１人の三角関係の話。その中の一人の少年の祖父が、とある島にプライベート機で謎の墜落事故を起こし、それを三人が調べに行ったら、ユフラテの実があった、その実を持ち帰り、それぞれ分けて食べてしまった。その後、超能力に近いものを手に入れられたが、蛇がこちらを見ていたり、人を殺してしまったりと、だんだん闇が深まっていく話。

面白かった。ユフラテの樹も怖くて面白かったし、もう一つ入ってた作品も怖い中にラブロマンスがあって好き。

普通の高校生達が島の樹の実を食べて超能力を得てしまい、その力を持て余して暴走してしまうというドラマティックな漫画でドキドキハラハラして最後まで目が離せませんでした。

とても不思議な作品だと思いました。今まで見たことのないような内容の作品で、面白かったです！