レビュー一覧

家買いですが、これはハマれませんでした。ちょっと歪んだSな攻めは華藤先生の作品によく出て来ますが、こちらはストーリー展開や恋愛の過程が唐突で、闘牛やそれを取り巻く生と死に費やされた文章の多さと熱量が独りよがりな感じがしてしまいました。

購入してたのですが、ずっと未読のままでした。華藤先生のストーリーは好きです。マフィアとか外国の話が多くお洒落というか、異国情緒溢れてるのがよいですね。ただ文化や仕組を理解しようとする私の頭が疲れてしまい、体調によっては拒否するのです（笑）今回もやはり闘牛の文化など出てきました。その予感に暫く寝かせておいた訳ですが、、久々に読むとやはり好きだな、と思います。いつも受けが不憫な感じですが、今回もそうですね。そして攻めがガッツリ男らしい。最後は攻め視点で受けへの想いや愛情を綴る、という時々ある先生のこのパターン、、これが好きです。

闘牛士と愛、という熱い題材で、著者様の「暑苦しい闘牛愛」により描かれているようですが、お話はドラマチックながら淡々としていて、イラストの美麗さも手伝ってか、わりと爽やかです。2人の気持ちの変化が徐々に変化していくのを丁寧に追っているので、じれったいというかまだるっこしい感じです。じわじわしたのがお好きな方にはお勧めかもしれません。