レビュー一覧

前に書いてる方たちと意見が分かれましたか。先ほど同作者同シリーズの最後の一冊を読んで、これが一番よかったとの結論に至りました。中国民話の原典にこだわらず、自身のイマジネーションで自由に書き下ろされてて、これぞ作者の本領、といったとこです。特に「妻の魂」がよかったです。

内容紹介の煽るような文とは対照的に、どの物語も淡々と進んでいきます。観ていて「ぎゃっ」と言うよりも、すうっと冷んやり感を感じさせるタイプのお話が多いです。

最初は面白そうと思いましたが、読んだら短すぎるせいかどれも中途半端でつまらなかった。

とても面白いです。中国の歴史や文化に興味があるのなら、読んでも損はないと思います。短編にしておくのはもったいない、もっと続きが読みたい・・という話もありました。楊貴妃の話に出てきた法力使いのキャラが立っていて、この人を主役にシリーズを描いたら面白いのじゃないかな、と思います。「瓜二つ」も、この後はどうしたんだろう、って気になります。ページ数の関係で描き切れなかったのでしょうね。中国版グリム童話！というかんじで良かったです。絵も品があって綺麗です。

この作者さんの別作品で以前読んだほかの２冊、紅艶　中国妖女絵巻とほか一冊がとてもよかったので、この本に期待しすぎていたかもしれません。前作二冊とくらべて、ちょっと怖い／悲しい話が多かったです。話の展開の中にもそこまでぎゅっとひきつけられず、レンタル期間中に一度読み返しただけでした。（ほかの２冊はレンタル期間中４度も読み返したほど面白かったです。）

残酷で美しい女たち実に魅力的で、生き残るための悪事は日常の中に普通にあり得る出来事ばかりです。権力を欲しいままにした則天武后、怖かったですね。因果応報で、自分の犯した罪が、結局は自分を不幸のどん底に落とす話もあり、大変興味深い作品でした。

この作家さんのは大好きですが、某官吏ものが中断してからは・・・・。短編でもいいのもありますが、これはさらっとしてますかね・・。コメントのあおり文句は言いすぎですね。作品違っちゃいます・。

もはや中国はこの位でないと納得出来ないかもしれない。

丁寧なタッチで描かれれてストーリーもよかったけどページ数の関係かラストがどの話も物足りなく感じて残念。もう少しラストをしっかり落とし込んで欲しかった。

美しく意志のある目。たんたんとしているけどしっかり読ませる作者さんです。