レビュー一覧

草間先生は行間を読ませるのが本当にお上手ですよね。その辺も詳しく描いて！！っていう方には物足りないのかもしれませんが、私は草間先生の読者に想像の余地を残した表現方法がとても好きです。今作も然り。隅から隅まで語り尽くされていないので、何度でも繰り返し読みたくなります。で、相変わらずイイ男の宝庫！！個人的には里村書記官推しです。その色気に悶絶。

記憶を辿る真実探しは作者の十八番ですね。後発の作品に比べると密度は若干薄めですが、行間への含みや伏線回収は流石だなと思います。前半4つは裁判所職員を巡るシリーズ作で、本編＋後日談が2組。あとがきによると、｢夜明け｣の方が時系列は後だそうですが、表題作のプロ兼エピローグといった印象です。当事者と第三者の視点の絡め方が巧い。後半3つは(多分)イギリスを舞台にした絵画を巡るシリーズ作。歌もマザーグースみたい。夢を持ちながら家に縛られる男と、才能がありながら引き篭もる男。記憶の一枚と寓意の一枚が、燻るふたりの人生を動かします。｢鳥と木｣は、悔恨の一枚が希望の一枚に…余韻漂う後日談。

大好きな作家さんのお一人です。草間さんの描かれる大型わんこが大好き！短編なので残念ではあるものの滅多に描かれない外国人物も有りで満足出来ました。まだ読んでない作品もあるので少しずつ読んでいこうと思います。それとこの作品のジャンルに極道ってなってますが、無いですよ。安心して読んで下さい。

草間先生の世界観が大好きです。ストーリーが凄く良くて。小説を読んでいる感覚と似ているほどに。エロは少ないです。

作者買いしました。やっぱり、この作者さんの御話の雰囲気というか、間合いというか……淡々としながらもゆったりとした？独特の流れが好きです。

サスペンス風で隣人同士のお話が面白かったです。主人公がどんどん隣人は犯罪者なんじゃないかって思い込むんですが、仲良くなっていく内に嘘だと思いたいって葛藤するのが良かったです。

作者買いです。ひとつひとつのお話が長めでよかった。エロも少ないけれどあったし。とにかく雰囲気とかが柔らかくて好きです。

表題作は サンプルの話ではなく、その後に続く若い刑事・結城と裁判所職員・里村(兄)の話になります。サンプルの二人はどちらかというと可愛らしい前菜…前座？のような感じで、本編の二人が内面も目つきも艶っぽくて大人な雰囲気で割と好みなCPでした♪ でも、明らかにノンケの里村(兄)なのに、弟の自殺の理由を探った末にそれが自分にあると思ったからか何なのか、そのしょく罪からか何なのか(はたまたヤケクソ？)、いきなり男とのア〇ル・セックスに踏み切ろうとするのがちょっと突拍子もなくて、突然過ぎて「何故そうなる？？(・・;)」と少しついていけなかったかも。更に「あなたのせいじゃない」と慰めた割に結城刑事ったら、結局そのままやっちゃうし。まぁ、嫌いじゃないけども。w 他に昔の外国ものの話がありましたが、この作者さんは「やぎさん郵便」のように日本のちょい昔の話の方がしっくりくるなと感じました。

草間さかえさん。。。好き。人物が色っぽい。線が間がセリフが好き。エロは。。。あんまりないけど、まぁ、しょうがない。この本は短編集で３つのカップルが出てきます。どれも大人な男たちでめっちゃ色気あります。

短編なのに深みのあるお話ばかりでした。草間先生らしくちょっと分かりにくいところもあるのですが、作品の雰囲気に呑み込まれていく感じが好きです。