レビュー一覧

性産業のひとつの時代として見ればよいと思います。ひと昔前にはよくあった話です。今は時代も流れ、ネット使用やあまり体を使わない風俗が多いのかな。個人的にはこういう女の子たちをみると懐かしい感じがして好きです。普通の感覚にしてはおかしいけど彼女たちは頑張っていました。今の風俗の子たちはみんな賢いですね。クールなやり方の子が多い。実際にはクールなやり方を一部の男性側が仕掛けて稼ぎたい女が乗るという形ですが‥風俗と感じさせないような、、昔は肉体派、現場派というか こういうマンガの子がたくさんいました。彼女たちをとりまく大人や親たちもバブルの終わり世代、みんな冷静ではなかった時代だったんじゃないかな。だからその子どもたち世代はたくましかったと思います。汚い、嫌がる仕事はいつの時代でもありえるが、彼らが悩み傷ついて物事は改善されていくんだと思います。将来の性産業はロボットやバーチャルになる予感がするので、こういう作品は、こういう時代もあったんだねと軽い感覚で読めばいいと思います。

救いが無い思いになります。ハッピーエンドにして欲しかった‥

予想通り、不幸な生い立ちの女性がそれぞれ金のために…という内容。不幸な生い立ち=風俗で働く不幸な女性という、イメージのすり付けがちょっとひどい。風俗だから不幸とか、借金=風俗じゃないだろう。何より風俗も立派な仕事だと思うんですが、そういう面は出てこない。ひたすら不幸な女性がAV女優やってます。あなたが観てるAVも不幸な女性の作品ですよと、、いや、これ読んだら世の草食男子はますます萎えそうだなあ。上巻のみ読みましたが下巻はもう、、いい。

蛙の子は蛙、ズベタの子はズベタ

AV女優たちが、その仕事に就くに至った生い立ちをドキュメンタリータッチで描いた作品。実際にAV女優さんというのは、過去に何らかのトラウマを抱えている人が多いというのは知っていましたので、興味を惹かれて読みました。キャラクターによって、読んでいて辛くなるほど壮絶なお話もあれば、は？何でそうなるの…？と首を傾げたくなるようなお話もあり、落差がありましたが、実際こんな感じなのかもとかえってリアリティを感じました。生々しく目を背けたくなるような内容でも、とても綺麗な絵で丁寧に描かれているので、見た目に不快感を覚えることなく内容に集中できて良かったと思います。

子宮外妊娠後に次に妊娠出産できる確率が10000分の１だなんて、作者はどこからの情報でこんなことを書いたのでしょうか。私自身経験者ですが妊娠の確率が下がるだの次は望めないなんてことはない、安心してと医師から聞いてます。その後無事に妊娠し出産もしました。いくら漫画でもなんだか不愉快です。

昔AV女優の生い立ちをそれぞれまとめた本があって読んだことがありますが、今回この漫画に出てくる人もほぼ変わらない。家庭内の不幸から始まっている。時代がかわっても根本的なものは変わらない。漫画は読みやすいです。でも重いですね。

原作者の方は、AVや風俗のルポライターで、本も出されています。本の中で、AV女優は何を求めてその仕事をするのか、また、現在はAV女優は飽和状態で仕事がない女優もいること、AV女優を引退した後どんな生活をするのかなどを書かれています。そういった深い考察も期待してレンタルしたんですけど、ただ女優のかわいそうな生い立ちとかだけで、普通のレディコミになっていて、残念です。

これほどまでに傷ついた女性達の生き様を見せつけられ、とにかく胸が痛みます(>_<)。「自分よりも辛い人がいる」という事実に心が励まされる人は読んだらいいかもしれません。それって悪いことではないと思うから。そしてこの作品に登場する彼女たちの救いと幸せを願わずにはいられません。

まぁ、ありがちな内容と思います。幼少期に何かしらのトラウマを持ち、当たり前と思われる幸せを手に入れられない。無料なら読むかな…