レビュー一覧

Renta！では借りてないのですが、紙媒体で読みました。pp.7-173が「ダンサーズ・イン・ザ・ダーク」,pp.175-477が「漆黒の君主」で、後半の方が長いです。どちらも作品の内容紹介に書いてある通りのファンタジーなのですが、前半の方が現代風ですね。後半は完全なファンタジー。文字量が多くて読みごたえバッチリです。欲を言えば挿絵が欲しかったな…と思いますが、そもそもハーレクイン文庫に挿絵はないそうで。じゃぁ表紙の女の子は一体誰なのかな…。官能シーンもたっぷりで楽しめました。【ダンサーズ・イン・ザ・ダーク】ヒロインは幼い頃から美少女で有名。地元を牛耳っている一家の御曹司に17歳の時に見初められ、3回目のデートでレイプされ妊娠、妊娠を告げたら割ったソーダボトルでお腹を傷つけられ流産＋二度と子供を産めない体に。御曹司が檻の中にいる間に地元を離れて新しい人生を送り、新しいバイト（パーティ等に呼ばれ、客の前でヴァンパイアのパートナーとダンスを踊る）で出会ったヒーロー（ヴァンパイア）と少しずつ惹かれあう。でも御曹司が檻から出てきていることを知ってガクブル。ヒーローを巻き込みたくない一心で遠ざけようとするが、ヒーローは勝手にヒロインの過去を探ったりして、ヒロインを守る気満々。結局二人は結ばれるが、色々あって御曹司に刺されそうなヒーローをヒロインが庇って瀕死になる。ヒロインを助ける為にヒーローはヒロインをヴァンパイアにし、ヒロインは助かってめでたしめでたし。【漆黒の君主】繁栄していたとある王国を乗っ取り我が物としたヒロインの悪い父親（血の大魔術師）。王と王妃は最後の力を振り絞って、自分達の三人の息子と一人の娘を魔法で遠くに飛ばしていた。王国を取り戻す為には、この四人の力が必要。しかしヒロインの父親が、その最後の魔法に干渉したせいで末王子が色々とややこしいことに。飛ばされた当時末王子はまだ5歳で、その上飛ばされたどこぞのヤバい土地を統べる存在になる為に大人になるまで強制的に眠らせられ、もう昔のことなんてほとんど覚えていない状態の呪われた姿に。で、大人になったヒロインは父親を倒すべく（ヒロイン自身も幼少より父親に虐げられていた）この末王子の元へ行き、ヤバい感じの王子の記憶を何とか取り戻させ、最後には父親を討ち取る。尚、他の兄姉は最後にチラッと出番があるのみ。

関係のない２話の物語が収録されています。１つはヴァンパイアもの、もう１つは魔法ものでどちらもファンタジー要素満載です。どっちも満足できる面白さでした。ヴァンパイアの方はシリーズ化されているようなので、それも読んでみたいです。