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ヤクザ、金、テレビプロデューサーと揃え、ヒトラーがどうのと怪しげな要素をちりばめた現代版（といっても二十年近く前ですが）野望の王国のような本作。作者の力量では描ききるのは難しかったのか、選挙もダメ補選もダメ、何か凄いことをしでかしそうな雰囲気だけ見せての主役トリオは全滅、要するに打ち切りエンドを迎えます。野心的な作品てあったとは思いますが、こうした作品を描くのは本当に作品作りにおける馬鹿力のようなものが必要で、現実の歴史や政治に対して超絶な知識とイマジネーション力もなければ、ましてやいつ打ち切りにあうか分からない中堅作家などが手を出すべきではない。