レビュー一覧

１巻だけと思っていたら、全部気づけば読破しておりました。代表作のあさきゆめみしを彷彿させる、優美な着物姿（特に公家の男性）の美麗さよ！もはやこの方以上に描ける漫画家はこれからも出てこないでしょう。合戦風景も見事に描けており、文献などかなり読み込まれています。歴史ものとしてはいささかファンタジーが入りすぎているきらいもあるのですが、ストーリーはまさに王道ですので、安心して次々読むすすめることができます。

戦国時代の高貴な身分の暮らしぶりが分かって面白い。女性コミックにしては恋愛恋愛していない、社会派マンガの風格もかねそなえているだろう。悪女が定説の淀君が、ここでは中々ヒトカドの人物として描かれているのが興味深い。歴史好きな女性は手にとって損なし

この話は2015年5月現在、まだ完結してません。そろそろおわりそうかなぁ。。。と思わなくもないですが。話としては織田・豊臣・徳川の時代の裏で生きた女性の話です。時代劇なんかだと、どうしても派手派手しい武将視点の話が多いですが、主人公のおつうさんはそんな有名人が活躍する裏で、センスを武器にたくましく世渡りしていきます。書の師匠をやったり、行列の衣装を整えたり、京都で通用する作法を東の女性達に教え込んだり。おつうさんの人間の先を見通す不思議な力というものもちろんあるのですが、決してそれだけではなく、努力して身につけた教養を糧に生きていく姿がなんともかっこいいです。おつうさんは武家の娘ですが、公家の家に長いこといたということもあって、感覚としては公家よりです。武家の娘だけど視点としては公家より……という微妙な立ち位置から、誰でも知ってる戦国の有名人（男女問わず）の生き様を俯瞰してみていく感じです。絵は雑誌連載版でも、白いところも手抜きもなく素晴らしく綺麗です。（素人目ですが）連載当初はしっかりおつうさんの話だったのですが、最近はなんだか戦国の有名人達にふりまわされてるだけな感じがして、おつうさんの話というより戦国時代の話になってきてしまっているので、☆３こにしました。武家側だけでなく公家側がどう動いているか、とか、徳川や豊臣に追いやられた側が何を考えていたのか、また、そういった男性達の妻や娘たちが何を考えてどう動いていたのか、などが描かれています。

15巻読了。相変わらずずっしりした作品で一巻読む毎に満足感が味わえます。歴史物は日本史が好きな方の目にも耐える作品にしなければならないため、描くまでの調べが大変だと思うのですが、そこはさすが大和和紀先生、作品毎にすごいお仕事をなさってます。江戸時代は徳川側から見た歴史の作品が多い中、朝廷側からの見方は新鮮で面白いです。16巻でいよいよ完結ですが、どのように纏めるか、楽しみにしています。ただ歴史物は結果が分かっているだけに、ちょっと悲しい所もあり、切ないですが…

大和先生は絵がキレイです。何年たっても美しいし、昔より更に美しくなったような…凜とした主人公がとてもよく描けていると思います。

1巻無料で読みました。う〜ん 面白いです！惹かれる要素がたくさんです。「小野の娘」という 天眼を持つ於通ですが、それだけの話しではないのです。絵はやはり 雅であり 、力強く。大和和紀さんの 漫画やアニメを子供の時に読みましたが 良い意味で 変わらないです。1巻はまだまだ戦乱の世です。これから於通が どのように生きていくのか 楽しみです(^^) 歴史好きなんですけど 小野於通という名前は知らず、続きが楽しみです！

このお話は凄いですね。漫画というよりは、小説のようです。戦国時代を生き抜いていく女性と、戦国時代から江戸時代にかけての公家・武家の在り方、、とにかく目を離せません！素晴らしい。

自分は「あさきゆめみし」の大ファンだったので、この漫画も十分楽しめました。舞台は群雄割拠の戦国時代で、主人公は戦国武将のお歴々ではなく、天眼を持つ武家の娘、小野於通です。連載当初から結構年数を経て、新たな歴史的資料の発見等もありましたので、史実や人物像の解釈の差異は多少あるでしょうが、堅苦しい事は言わず、飽く迄歴史ファンタジーだと思って読めばいいと思います。

ご都合主義を通り越して、もはやファンタジー（白目）。作家の老化と劣化が伝わってきて、昔は好きな作家さんだっただけに、読み進めるのがツラい。もう引退した方が良い。

小野於通という女性を、これを読むまで知りませんでしたが、もっと有名になってもよさそうな女性です。男主体の社会において、知性を武器にバリバリと活躍する、正に戦国のキャリアウーマン。大和先生らしい歴史物で、読めば読むほど、もっともっと読み宅なります。