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レビュー一覧

総合評価
5点
4.0
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5点 5 0
4点 4 1
3点 3 0
2点 2 0
1点 1 0

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2017-12-18
評価点
4
じんじゃーびすけっとさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
勘違いやお門違いの復讐劇ではなく、ヒロインは父親が罪を犯したことを理解していて、父が獄中死した後も復讐を企む訳ではなく、貧しくても必死に人生を切り開こうとしている。ヒロインがヒーローを憎むのは、彼個人の出世欲の為に、世間知らずの18歳のヒロインから父に不利な証言を引き出すという、父娘が最も傷つく形で裁判を進めたから。一方ヒーローはヒロインの父親の裁判で華々しいキャリアをスタートさせ順調に出世したものの、成功の証のような判事の娘との結婚は破綻し、子供たちとも引き離されて私生活は孤独そのもの。そして裁判で傷つけたヒロインの悲しむ姿が心から離れないでいる。偶然再会したために、ヒロインはヒーローの面子を潰すに足る事件を起こして復讐を遂げるけれど、それが縁でヒロインはヒーローの孤独を、ヒーローはヒロインの苦境と尊敬に値する生き方を知り惹かれあっていく。ヒロインは父の獄中死後辛酸を舐めているし、ヒーローも家庭を失うという、自業自得の「裁き」を受けている訳ですが、全体から考えると憎しみを復讐で発散させた時に垣間見えた孤独に打ちひしがれ、迷うヒーローの姿に、憎しみを超えて包容力を見せたヒロインが一枚上という感じ。復讐がテーマの話としてはマイルドで好印象でした。