レビュー一覧

ズバリ好きです。この時代背景が痛いほどわかる！しかもキャラがとってもとってもイイのです。この作家さん、任侠ものを描いても合いそう〜。ただ、このストーリーに関しては、エッチは淡白というか、その辺期待して読むとちょっと肩透かしかもしれません。私としては、この二人にぜひ熱いエッチをして欲しかったので、そこまでに至る続編希望です（笑）。

この作家さんの作品は賛否両論が多いようですが、私は薄いとか表現されてしまう、独特の淡泊さ逆に好きです。淡々と静かに流れていく出来事が、描写が好きです。よくある出来事を事件のように描くことも出来るのでしょうし、実際そういったマンガも多いですが、この作家さんの淡々とした感じは、かえって登場人物の心情を際立てるように思います。どういう人にお勧めとは書けないですが、私は好きです。

表題作ではないですが、男二人が車で北海道まで星を見に行くストーリーが大大大好きです！！私もいつか北海道まで車を運転してあの場所へ星を見に行く！！実現可能な夢を頂きました！！

そうそう。80年代はこんな感じでした。新しい物に抵抗がなく、毎日がわくわくして、ドキドキして真直ぐ未来へ向かってた。携帯やネットがない時代、駅には掲示板があって大切な情報伝達ツールだったよねえ。素直でかわいくてキッチュな男の子たちのお話にとっても満足しました。

タイトルの作品は、見た目とか言葉とか家系とか惑わされやすいものを、主人公のチヒロが消化して受け入れていくプロセスが心地よかった。80年代という時代背景が、それをまた強く感じさせてくれた作品でした。エッチなシーンはありませんが、熱いラブですね。日の出ハイムさん、お気に入りです。

1980年代をリアルで知ってる世代には「あー、そうそうｗ」って面白がれる要素満載なんだけど、それを知らない世代には「なんじゃこれ？」になるんじゃないかなー。めっちゃ好き嫌いが両極端になる作品だと思う。私は知ってる世代なので萌えましたが。が、エロ描けるのにエロに到達しないままってのはどうなんだ？そこまで描いたなら、短編収録せずにもう一話、エロ到達回を入れてくれてもよかったんじゃないのか？そこが死ぬほど欲求不満すぎる。

これも悪くはないんですけど、同じ作者の「春の雨に濡れてゆけ」のほうがおもしろいし、断然感動します。この作品を読む前に是非、「春の雨に濡れていけ」を読んでほしいですね。

うわーーコレは昭和世代の人に読んで欲しいかも！とっぽい感じがイイ。表題作では、ウメさんの優しさがふんだんに出ていて、ニコニコ読めます。オマケに表題作にでいてる友達の話も出てきます。もう一つお話があったな。意外な偶然は必然的だったって感じのBL。

80年代が舞台という事で、日の出ハイム先生の他作品ではあまりいないアツいキャラが登場します。作中にこっそり隠れた80年代カルチャーを見つけながら読めて楽しかったです。

この作家さんはどちらかというとブロマンスに近い話が多い。でもこの作品のように二人の気持ちの距離がだんだんと近くなって行くのがよくわかるストーリー展開なので好き。どこでそうなった？というような、即エロ、エロオンリーの話よりはずっと萌えます。