レビュー一覧

随分前の作品で、ショタものを読み漁っていた時に読んだのですが、かなり苦手だった記憶があります。本命が子供で、その罪悪感？背徳感？からの逃げ道に他の人を使っちゃうんですよね。私は自分自身がほとんど人から流されたりすることがないある意味頑固な人間なので、本命に心惹かれてるのにフラフラ流される受けの気持ちが微塵も理解できなかったです。

男らしい小さい男の子にハマっていく自分を何とか抑えていく学生がいじらしい

登場人物がそれぞれユニークで独特の雰囲気があって良かったです。ほんわかしたお話でした。

可愛かった！2人のやりとりがきゅんとしました。年数を経て結ばれそうでよかった ホントにその後がよみたい作品です。

1冊丸ごとひとつのお話。悪くはありませんがなんかイマイチ、読んですっきりしませんでした。同じ作者さんの『かわいいかくれんぼ』はすごく好きでしたし、『こめかみひょうひょう』も割りと良かった。だから期待しすぎちゃったのかなあ？　並よりもちょっと良いかな、で★3.5くらいな感じ。小学生を好きになってしまった心の中のどたばた悶々は面白いのですが、なんだか全体的にまとまりがなく、人間関係やエピソードの構成が散漫になっている気がします。最後の1話でまとめたところの無理矢理感がどうも。モロなHシーンは無しで、かする程度。小学生相手のそういう場面は全くないので、ペドが苦手な人でも読めると思います。

雁須磨子さんの本が連続で入荷しているので嬉しいです。この方の高校生のお話が好きなのですが、今回は高校生同士に小学生男子が絡む三角関係？の設定でちょっと心配でした。小学生相手のBLとかありえないと思っているので...。でも最終的には成長に合わせて健全なかんじで終わったのでひと安心。ただ高校生でノンケの和雄が初めて同性を好きな感情にめざめるきっかけとしては、小学生の北原くん相手では幼すぎるかなぁ...と引っかかりました。小学生に好意を抱く和雄の動揺や罪悪感、ゲイである事を認めたくない気持ち、好意を示してくる先輩との関係で揺れ動く様子などはよく伝わってきてこの作家さんはこういう心理描写が上手いなぁと思います。全体的に少しごちゃごちゃとしていて、台詞やコマ割りが見にくいところは残念ですが、その後のお話もあり満足です。ゲイの先輩がおもしろくて積極的で個人的には好きでした。最後、成長した北原くんが和雄に好きになった過程を説明するくだりは名言で、いい男の子に成長したなぁ...と感心しました。先輩との恋もきちんとまっとうしたようだし、和雄は幸せ者ですね。いつも小物や脇役のキャラのセンスが良い作家さんですが、今回も猫とクラスメイトのマイケルくんがいい味出してます！

個人的にものすごく地雷な内容だったので☆１にしています。最初は猫を軸として成長過程と共に恋心が芽生えていく年の差幼馴染かなと思ったら、全く違いました。恋愛対象が同性うんぬんの前に小学生をそういう目で見るのは、さすがに引く。本編内でも罪悪感や自己嫌悪に陥っているシーンはあるけれど、小学生を傷つけることよりも自分の理性が保ったことの方に安心しているような印象をうけ胸糞悪いです。フィクションに現実の話をもってきたくはないですが、未成年の子どもが受ける性被害のうち、加害者の多くが親族または顔見知りということを知っていると余計にゾワッとします。なので、ある意味ホラーとして読むのもいいかもしれないです。最初からショタもの！上級者向け！性癖わっしょい！というように打ち出しているなら、心構えができるからエンタメとして見れるけど、これは本当にキツイ。ほのぼの感を求めたら火傷する可能性は高いかと。

いやーノブカッコいい！この作家さんの作品、(失礼な言い方で申し訳ないのですが)見た目とエロさが自分のストライクゾーンから外れているのですが、読み終わると「良かった」ってなる。小学生と高校生ってどうなの？って思うけど、ソレは作中で解決すると思うので、読んでみても良いと思います。

吹き出してしまうほど可笑しいところが多々あったり、独特の空気感が心地良かったり、面白いお話を描かれる作家さんだな〜と思いました。ただ、個人的には、小学生への想いに戸惑うところよりも、先輩との関係に興味が湧いてしまったので、少し物足りなさが残ってしまいました。作品のテーマとは関係ないであろう先輩との付き合いと別れーの方を読みたかったなんて、この作品を心から理解していないですよね、スミマセン。

こんな絵(失礼。素朴で温かみのある絵です。)でこんな始まりで、いったいどんなBLになるんだ？と思っていたら、ちょっとビックリするくらいヨカッタ。惜しむらくは高校生に育った彼とのお話が少ない、そして先輩ーーー切ない先輩のその後が気になり過ぎ。後日談とか先輩とのお付き合い期間話とかいろいろスピンオフ描いて欲しい。