レビュー一覧

オスマンの皇帝にしては珍しい。ゆうこと聞かなきゃ皮はがされそうなのに。

作家さん買いだったのですが、BLカテゴリーを見逃してました！路線的に好みではないので見落とした自分が悪いのですが、失敗した！！！

オスマン帝国時代のトルコを舞台にしたBL短編集です。どれもゆるりとした時間の流れで、表情もけだるくて、でも不思議な魅力のあるお話ばかりでした。

オスマン帝国からトルコまで幅広く描かれています。

えすとえむ先生の絵は中東あたりの人を美しく描くのにぴったりだと思います

情緒と余韻のある話ばかりで良かったです。表題作の陛下と宦官の関係から最後のショートストーリーまでどれも印象に残る話が多かった。

表紙の踊り子さんが女の子だと思って購入したら、男の子だった。　中東風のBLが苦手なのと相変わらずの好みの絵、物語をせめぎあって星三つ。　それぞれ別主人公の短編がいくつか収録されており、いつも通りの淡々と進む作品集。安心して読めます。

どのお話も切ない。みんな幸せになってほしい。

やるせなさと哀しさ、そして少しの救いの、寂寥感ある短編集でした。イスタンブールが舞台で、オスマン帝国から現代までのさまざまな時代設定なので、そういう意味でも異国情緒溢れる作品です。が、私は、素直なハッピーエンドが存在し得ない悲しい世界の恋物語を、自分は胸を痛めながらはるか遠くの地から見ている、そういう意味でも異国感を感じました。読み返すたびにじんわり響いてきます。

この世界観、とても引き込まれます。大好きな作者さんです。