レビュー一覧

ちょっと病み系な愛の関係です。この依存関係は愛なのか？というところで途中ストーリーに集中できなくなりましたが、ベテランの漫画家さんなので、最後まで読ませてくれます。この2人のロマンスはときめかなかったけど、エンディングの流れで支え合う健全な愛に向かうはずと信じたい。うーむ、生涯現役で仕事をしたい自分としては、例えパートナーを愛していても、パートナーの行為を許せるか分からないなぁ。

サスペンスなのかと思いましたがそんなことはありませんでした。二人でよく話し合えば、事故に至るすれ違いは起きなかったのにと思います。ヒーローは素直に行かないでと言えばよかったのに、ヒロインの夢を潰してでも傍にいて欲しかったのにね。ヒロインは夢のためならヒーローを捨てたのでしょうか？きっと何年か離れて暮らすことになっても、また一緒に暮らすことになったと思います。なんにせよ彼女は戻って来てくれました。良かったねヒーロー。

伊藤先生はマンネリな記憶喪失ネタをこうも素晴らしく変えてしまうんですね。上手です。ただ上手なだけでなくやはり力があるんでしょうね。

今作についてはヒーローの味方（笑）どっちが大切なの？と言いたい。ハーブの夢の為に出て行くとしても、期間をもうけるとか、待っていてほしいと告げるとか。

ちょっと病んでる話でしたが結構好きです。

いやあ、衝撃でした。あんまりハーレクインにはない展開だったと思います。細かいことを言えば、ヒロインは実際事故にはあっていないのかな。など、ありますが、全体的に、二人の心の動きがわかり、切ないです。妻の昇進や社会的進出を嫌う夫は実際多いです。あの時、ヒロインが落ち着いて対処していたら…と思わないこともないですが…。ライバルの女性も嫌えないタイプで、ヒロインのいない2年間はどうしていたのか。ヒーローも出自が重く、一つの作品にポイントとなることが多く、原作ではどのように描かれているのか気になりました。サスペンスではないですが、サスペンス好きの方にはお勧めです。

ヒーローの力技（言葉通り）の制止にあっぱれというかなんというか。ヒロインへの執着がすごい。それほど愛されて幸せと思うか怖いと思うか、それが付き合えるかどうかの分かれ目だけども、最初は怖くて逃げるでしょう。ヒーローの深くて暗い愛情は、嫌いではないけど（笑　それがヘタレに繋がって後ろ向きになるも、ヒーローの側に大事な友人兼執事がいて良かったなぁ、と思うところ。最後はヒロインが丸くまとめますが、この離れている時間も必要だったのでは、と思えるから、最後にいちゃいちゃがもっと欲しいところだけど、ラストはまぁ満足です。

これってヤンデレ企画なのか？と思うほどに、ヒーローが病んでる。

原作にしようか迷った作品です。これも一つの愛の形なのか考えさせられました。記憶喪失もヒーローの大怪我も元はヒーローの嘘から起こった結果。ヒロインを愛する余りの行動かも知れないけれど、そこまで自信が無かったのかヒーロー！！ウーーン。

いろんな形の愛があって当然で、こんな形の愛もあるよね。って思います。こんな難しい話を絵で読ませてくれる作者さんは数少なく、感服です。