レビュー一覧

リン・グレアムお得意の幼妻ですが……これまた突拍子もない行動をするヒロインです。何をするのか先が読めないヒロインに、ヒーローは振り回されてばかり。それでもヒロインを想うヒーローの気持ちが、わかるようなわからないような……ヒロインの出生の秘密などドタバタ騒ぎが最後まで続き飽きませんが、結局何が言いたかったのか！？　リン・グレアムの世界は摩訶不思議です。

最後までぐだぐだともめていた感じで余り楽しめなかったので星二つ。　最初は男の方が悪いのかと思っていましたがなんだかどっちもどっちで・・・　未成年のヒロインに誘われたからと言って避妊もせずに関係を持ったり、その後妊娠していないか気にもかけていないし、無理矢理結婚させられたからだかなんだか、それ以後一度もヒロインに触れないで、結婚式（というよりただの届け出）の夜など他の女性（それも愛人というか付き合っていた相手）に会いに行って戻ってこないし、結婚式にドレスも披露宴も無しにさせるし、ヒロインが愛されていないと思って失踪するのは当然だと思います。ヒロインの母のことは実際よりずいぶん悪い人間だと思い込んでいて、伝聞だけで状況を判断してヒロインとその母が親戚の女性の全財産をだまし取ったと言って犯罪者扱いするし、だまし取ったのではないらしいと分かっても犯人扱いした件について謝った記述が無いし、その後の言動でも愛されていないとヒロインが思ってしまうようなことを度々しています。結婚披露宴を計画してくれたのはいいのですが、直前までヒロインに秘密にしていて、準備する楽しみをヒロインから奪ってしまった気がします。　ヒロインの方も夫の前で男性の友人にやたらに親しくして見せるし、直情型というのか思ったことをすぐやってしまう突っ走り形でヒロインの母も同じく恋人に婚約者がいると聞いて失踪しているし母子ですね・・・　リュクの誤解を助長させた会計士も嫌な感じです。ヒロイン母子を詐欺師だと主張し、ヒロインの子供を別の男のものだと思い込ませる報告をして、あとで責任を取らされたりしないんでしょうか？ちょっと心を入れ替えて欲しいです。　親戚のエミリーは優しくて愛情深い良い人ですが、世話焼きおばさんというか、愛人がいるリュクを未成年のヒロインにふさわしい相手だとして二人の結婚を望んでいて・・・なんとかハピエンになって良かったけれどいまいち納得がいきませんでした。　　　　　コミック版も途中まで読んだのですが、一部分原作小説と全く違うところがあって驚きました。多少の変更ならほかでもやっていますがこの作品は違いすぎでした。

ヒーローが面倒くさい。もはや「傲慢系責任転嫁ヒーロー」っていう新しいジャンルを開拓したんじゃねーかってくらい。ヒロインに惹かれたのも、彼女と結婚するハメになったのも、彼女と寝てしまったのも、全部ヒロインのせいだ！！と言い続けるヒーロー。いい大人がそんな言い訳通るか！！他に方法なんぞいくらでもあったと思うんだが・・・。

リングレアムのヒーローと言えば傲慢さが売りです。まあヒロインを親子で詐欺を働いただの、娼婦だの言いたい放題。しかしヒロインもさすが二児の母、最初に受けた侮辱を次から次へとブーメランのように投げ返し、最後ヒーローがヒロインに内緒で全身全霊を込めた結婚式で逃走して(というか拉致？)見事復讐を果たし愛を誓わせる事に成功します。ヒーロー最初からヒロインに対して素直になってればこんな大変な目に遭うことも(湖の底を攫うとか)なかったのにねえ。まあそれじゃお話にならないか。

罵り合いが多くて、愛情表現が薄いかもお互い激しい性格なのは分かったけど、喧嘩や言い合いのシーンが多くて疲れちゃった

ヒロイン20才、ヒーロー３1才のお話。ヒロインが猪突猛進なお子さまでしたね。それに対して一見傲慢に見えるヒーローは最後まで読めば思ったよりずっとまともで良い人だとわかります。ヒロイン9才のときにヒーロー父が仕方なくヒロインの後見人になったものの、ヒーロー両親はヒロインに冷たく当たり、それを不憫に思ったヒーローが泣き出すヒロインを慰め、住む場所などを考えてあげます。ヒロインはヒーローに心酔し10代で愛を語る直情型です。父の命が危険な状態でヒーローが心身共に弱っているときにヒーローにまとわりつくヒロイン。そんなヒロインに思わずキスしたヒーローはたった一度のキスで結婚せざるを得ない状況に追い込まれます。ヒロインは勝手に誤解して遺書めいた手紙を残して出て行き、ヒーローはヒロインの自殺を心配して、周囲の湖の水をさらって大々的に捜索させるなどとことん苦労します。もう一度ヒロインに愛してもらおうとハネムーンに連れて行き、ヒロインに内緒でドレスを用意し大きな結婚披露宴を計画するなどヒーローはヒロインに尽くしまくりでした。なのにヒーローが双子を可愛がるのを見て我が子に嫉妬するなど、ヒロインはお子さま。若いヒロインに骨抜きにされたヒーローのお話でした。