レビュー一覧

風光明媚なカリブの島影が思い浮かぶ、読み応えある良作です。キリスト教徒にはお馴染みの主題、カインコンプレックスに、やや古めかしいＨＱエッセンスを程よく織り交ぜているのが味噌。但し約30年以上前（！）の原作からか、流されやすいお嬢様ヒロインがかなり残念。クレオールの使用人が悪の手先みたいな描写も前時代的だし。折角のミステリー側面もヒロインの行動力の結果というより、偶発的な要因ばかりなので結構白けます。二人の実質初夜も中世ですか？的だし。ヒーローに劣らぬ陰影の濃い兄が格好良く、当方は彼の方が好みだったり（笑）。尾方さんファンなら借りて損は無い筈。

この原作を昔読んだ事がありますが、これをマンガ化にしたこの作家さんの意気込みがすごい。古めかしいんですが、それを現代風にアレンジしてあるのが彼方此方に見受けられます。

ハーレクインなのに、後味がとても悲しかったです。ヒーロー兄は助かってほしかったし、兄弟手を取り合って生きてほしかったです

サスペンスというには、怪しい人々がはじめの方から明確でしたが、物語の世界に嵌まれました。ヒロインが流されやすい性格なので、よくあんなに強いヒーローが惚れたもんだなと思いましたが、まあ一目惚れだったのですなぁ。お兄さんは哀しい人で残念でした。

サスペンス調のロマンスなのでとてもハラハラしました

崖まで出てきてサスペンス要素強めなお話です。火サス。

迫力ある絵が大好きで話の展開も引き込まれどんどん読めました。

他の方も仰ってますが、HQというよりサスペンス要素の強い作品です。「セクハラ」という言葉が出る辺りそこまで古い時代ではなさそうですが、主な連絡手段が手紙でスマホどころか携帯電話すら出てこない辺り、ちょっと古い時代？の話です。今作は周りの大人が現在進行系で悪いせいでヒーローが拗らせてます。ヒロインは尾方先生お得意の「芯は強いけど純真無垢な天使」タイプ。読後はちょっと形容し難い重い感覚が残りますが、ではどうすれば良かったかと言われると、こうするしかなかったのかなぁ…と。◯曜サスペンスとかが好きな人向け。

登場人物が曲者だらけでとても読みごたえがありました

双子のお兄さんがなんだか悲しすぎて！　ヒロインもヒーローも すれ違いで 誤解はあったが 最後は誤解も解けて よかった！これからは姪っ子ちゃん と 新しく生まれてくる 赤ちゃんみんなで幸せになれますね！　素敵なお話でした。