レビュー一覧

やっぱいいなぁこの世界観。てか、店長さん子供なのにやっぱり大人なところがいいなぁ。年の差な二人がこんな感じで付き合えたらなんだかいいよねー。すぐに読み終わったのにまた直ぐにもう一度読めるくらい良かったですよ！

会話のテンポが凄く良くて大好きです。店長は年の割に幼いところがあり過ぎるので、人によっては合う合わないがあるかも知れませんが…私は結構好きな攻めさんです。朝丘さんの作品といえば、しっとりした雰囲気とか静かなイメージがあるのですが、この作品はちょっとコミカルで可愛らしい感じの作品でした。

前の方の評価もまぁ分かるのですが、私は好きだなぁと思いました。会話が多く、またそれがホントに他愛ないというかアホっぽいというか、ただ、それが重なって独特の空気が生まれている印象を受けました。実験的作品でもあったのかなと思うくらいです。明確な起承転結だとか分かりやすい波乱だとか、そういった話ではなく、相手を思いやったり探ったり、そしてそのやり方が基本的に稚拙だったりという掴みどころのない面白さを楽しむ作品じゃないかなと思います。というワケで、分かりやすいストーリーを好む方にはおすすめしませんが、浮世離れした雰囲気（でもドメスティックｗ）を楽しむことができる方にはおすすめです。読み終わって思ったのは、「うん、朝丘さんの作品だね！」という感じ。この方の作品が好きなら、気に入らないとまではいかないんじゃないかな。※★ひとつ分マイナスなのは、朝丘さんの他作品と並べられてどれを選ぶかと言われたら、これは候補から外れるかな、と思うから程度の話です。

過去からのとらうまがあるのに店長の勇気がすごくて褒めてあげたい。

店長とバイト君の会話が漫才のような小学生男子の掛け合いのようなコミカルかつ時々セクハラな感じでまず驚き、年齢にそぐわぬ直ぐに落ち込んだり涙する店長に再度驚き、苦手と言いながら店長を気にしまくって対等にやり合うバイト君を意外に思い、そんなにカッコ良くないのにまんまと店長に絆されていくバイト君に不覚にも共感してしまった。ゲイである寂しさとか罪悪感とか、店長がその言動や行動や表情で教えてくれるので、そんな彼がいつまでも最愛なるバイト君と幸せに生きていってくれる事を願ってやまない。マイナス1は、バイト君の高校時代の初体験失敗がちょっと生々し過ぎる理由だったことと、長瀬さんの嫌がらせが悪意に満ちていて、その理由に全く釣り合っていないレベルだったのに、表向き友人関係が修復されている事に全く納得がいかなかったから。

評価高いしキャンペーンだったので購入したけど、主要な登場人物の誰にも共感出来なくて全く萌えませんでした。