レビュー一覧

　70巻まで続いている寿司屋３代目の話「江戸の旬」の２代目、旬のお父さんが若かりし頃の話です。　オールウェイズな雰囲気の中、今とは違ってみんなイキイキ元気が良く、登場人物の個性も強いです。あの時代はこうだったんだなー、と思うと同時に今食べられている江戸前寿司はこうして進化を遂げて来たのかーと思わせてくれます。　奇をてらっていない基本の美味しい江戸前を食べたくなります。（ご年配の方を寿司接待する人にもオススメ）

寿司大好きなのでどれも美味しそうであっという間に読み終わった。

江戸旬のスピンオフと言っていいが、ほぼ作品としても独立していると感じる。旬の父親のストーリー。本編でも鬼のように怖い父親だが、その若い頃のストーリーが豪快に、寿司を中心にして描かれる。このストーリーは昭和史をなぞるように描かれている。各年ごとのトピックを中心に話が進む。そういえばそんな事があったなあと懐かしんだり、昭和はそんな雰囲気だったのかと学べたりと面白い漫画になっていると思う。

高度経済成長期の日本を背景にした、銀座の寿司屋を継いだ青年の物語。近代の歴史物としても興味深い物語です。

たかが寿司でも、されど寿司。寿司そのものの美味しさはもちろんですが、むしろ店の人のこの道の一流を極めて頑張ろうとする思いと情熱、そして迫力が大いに読者に伝わってくる感じを受けました。

江戸前の旬は寿司ネタや人情話た中心ですが、こちらはそれに加えて戦後の時代背景を見事漫画にミックスさせていて面白いです。江戸前の旬では落ち着いて貫禄ある親父さんですが、これを読むと旬の性格は親父譲りだとよく分かります。解説役の若いご隠居・平さんはこの頃からの長い常連なんですね。

年がバレますが私の子供の頃の話なので実に興味深く読ませていただきました。しかも東京下町生まれなので当時の状況がよく理解できます。よく殴り合いをしますが職人の間ではこれほどまででは無い物の事実ありました。そんななつかしさの上での人情噺、江戸前の旬はすべて読んでいますので過去が読めて納得しています。とても面白い作品でした。

お寿司がどうのというよりも昭和の雰囲気の再現の方が興味深かったです。特に参考にあった当時の物価とか。

旬を読んだ後なので、鱒っちゃんの話が新鮮であり懐かしく感じたりしました。

ちょっと前ににはやった、昭和30年代の漫画でそれがお寿司屋さんをテーマにしてるだけですが、どっちつかずな内容です。二巻は借りません。