レビュー一覧

ストーカー、欺瞞、見せ掛けの関係など、信頼と愛情を背景に描いた作品です(*^^*)ヒーローがなぜ彼に敵意を最初から抱き、彼の動向を知っているのか？の理由がわからないのですが、それでも、ヒーローとヒロインの間の見えない繋がりの様な縁を、書き入れていて、ヒロインが遭ういくつかの問題やトラブルを、ヒーローがカワシ、ヒロインを慰め、ヒロインを励ましてゆき、最初の困惑や怒り、惹き付け合う磁力への抗いをほどいてゆく姿を丁寧に描いています(^_^)二人の関係が深まるにつれてわき上がり、そして過程と共に落ち着くいくつかの問題を無理なく描き、気が付けば読み切っていました(^_^)

同じ作家の「忍び寄る悪夢」とよく似たようなストーリーですね。ヒロインの危機を助けて守る、まさにヒーローっぽいヒーロー。傲慢じゃないし、いい男です。ただ、ヒーロー視点がほぼなく、ヒーローのひと言感想みたいなのが合間にあり、ヒロインに対する気持ちや変化がわかりません。ヒーローに助けてもらわないと抜けだせなかった状況にもかかわらず、自分で対処できるから大丈夫、とお礼も言わずにヒステリックなヒロイン。なんだろう、どうしても好きになれなかったです。ヒロインより友人のエミリオの方が好印象です。

ヒロインに一目惚れしたヒーローが、お互い遠ざけたい異性に諦めさせるために恋人のふりをして欲しいと持ちかける、しょっちゅうあるストーリー。細部も緻密さ不足に思えます。けれども、その割に面白いのは、一つには、ヒロインが裕福で愛情もある家庭に育ち、さらに祖母の遺産で若くして立派なアパートも親友と共同経営する画廊も、そこで成功する才も、さらには外見の美しさまで備えた夢のような女性だから、というのもあると思います。ヒロインの愛車はポルシェです！ヒーローが一途にヒロインを守るところも好ましいです。そんなヒーローにヒロインは傲慢だと言うけれど、かなり紳士で、騎士です。親友のエミリオのキャラクター設定は魅力的なので、もう少し良いエピソードがあったらよかったと、ちょっと残念です。あと、ヒロインが、「愛している」と言われなきゃ嫌という態度をとらず、ニューヨークについて来て欲しいというヒーローの求めに勇気を持って応じるのは、とても良かったです。愛してるという言葉にばからしい程拘る話が多いので。

コミックのほうが良かったかな。セクハラとは何をするかじゃなく誰がするかってことだと思った。ヒーローもジェレミーもやってることは同じ。でもヒーローが突然キスしてもセクハラにはならず、ジェレミーが肩や腰に手を回したり恋人だと宣言すると頭のおかしな人になる。後半はたしかに危ない人になったけど。ヒーローがヒロインを好きになった理由がよくわからなかった。ヒーローの容姿や男らしさなどの描写は多くて女性なら誰でもうっとりするのはわかった。でもヒロインは金髪美女という程度の描写しかなくて当て馬の女性はヴォーグから出てきたような美しさと魅力があるし、なんで数ある女性の中からヒロインを選んだのか？最後までわからず。ヒーローの一目惚れだったわりにはヒロインが何度聞いても「自分は誰に対しても責任を負っていない」という冷たい返事をするし。なんで愛してるとちゃんと伝えないのかな。

最初からヒーローはヒロインのことが大好きで、すでに結婚して一生一緒にいたいと思っていたようです。ヒロインは確かに洗練されていて、金髪とエメラルドのような瞳の美人でしかも共同経営者と画廊まで経営しているできる女性。しかし、いまひとつヒーローがヒロインを愛するようになった決め手がよくわかりませんでした。