レビュー一覧

不覚にも下巻で泣いてしまった…阿部先生は泣かせるつもりで描いてらっしゃらないと思うけど、キャラ達の感情の表現が秀逸で同感してしまいました。上巻はほっこり良いお話で癒され、下巻は切ない気持ちと人間の強さを魅せてもらいました。個人的にラストは少々駆け足でゆっくり噛み締める余韻がなかったのが物足りないですが、全体的に素敵なストーリーで、とても良かったです。阿部先生の作品は味があって、折に触れて読み返したくなります。大好きですー！

続けて読みたかったので下巻が出るまで待ってました！豪くんのリーゼントの理由がそういうことだったのかー！！となりました。宇楽と島田さんと豪くん、不思議な関係性。もともと三角関係が地雷な私にはちょっとうーーん、、となりましたが結末があんな感じなので島田さんが憎めませんでした。宇楽にとって島田さんも豪くんも大事な人で、豪くんは島田さんを大事に思う宇楽の気持ちごと愛しているんだなぁと。ま、3人とも貞操観念は異常だなと思いましたけど笑下巻はほぼ宇楽と豪くんのお話でしたが、その他のキャラの話もおもしろく流石だなと思いました。

この作者様はホントに人間を描くのが上手いなーと唸りました。世間の「常識」の外にある様々な愛の形を、ゆるーく、でもしっかり芯のある形でこんなふうに描けるのはさすがです。特に島田さんの人物造形には、人間にはいい悪いを越えた人としての魅力、情が存在するのだと改めて思わされます。でも全体的には宇楽と豪の過去のお話の分量が多くて、「おしどり縁結び紹介」のエピソードの方が少ないのが残念です。それと豪の態度や言葉遣いが最初と後半で随分違ってて、私的には後半の少し引いた形の丁寧な言葉遣いの豪の方が断然いいと思うので、最後まで読むと前半は別人のようでしっくりきません。宇楽は人をしっかり見て慈しむことのできるいい子です。なので、そんな宇楽に縁結びされる幸せな人たちのお話をもっと読んでみたいです。

阿部あかねはやっぱり「漫画を描くのが上手い」と思わされた。漫画の魅力って空気感だと思うんだけど、抜群に上手い

作者さんのファンです。縁結びのプロ、とご縁を結んだカップル達のお話。何処か歪で緩くて優しいお話です。

島田さんとの不倫、新しい彼氏と元彼との3p、最終的に元彼の突然死。劇的ダナー。なんか不安定のままズルズル続く歪な関係ってのは、ある意味現実的かも。人とか関係ってそんなに簡単に変えられないし、絶体絶命のがんじがらめな関係ってよくあるよね。唯一の突破口が第三者の死ってのはさすがにハードだけど、ハピエンで良かった。

人間讃歌ってカンジだったかな。下巻途中の3Pは鬼畜だったけど、そういう愛だったのかなって。だから今の「おしどり」が縁結びできるのかなって。

おバカなマンガもシリアスなのも上手く作家さんですが、今回のは両面有りでした。縁を結ぶ事と切れる事は表裏一体。会えば別れがあるのが人生。最初のカップルは死を意識したところから始まり、次のふたりは死が塞ぎ込む淵で、そこからの出会い。彼等もしかり。派手なスーツのおっちゃんとは難しい関係からの、、、。そして爺さんカップルのその後も。でも、だからこそ人は誰かとまたら会いたいのかなぁ。少し前向きなら考えなきゃと思うお話になりました。買ってよかった。

作家さん買いです。阿部あかね先生の描くむっちりボディーとメリハリのあるストーリーが大好きです。様々な人達（男性同士）の縁結びをする2人がレトロなおしゃれさんで良い味が出てます。2人の出会いもなかなか濃くて読み応えありましたがその分縁結びのエピをもっともっと読みたいと思いました。ぜひぜひ続編をお願いします。

大好きな作家さんです。泣いちゃった。上下一気にネタバレ無しで読んでほしいな。ビジュ的には上巻のお二人が好きですが、そんなこと気にならないほどストーリーが大好きでした。切なくて泣けるけど、クスリと笑える。作家さん天才。