レビュー一覧

まず最初にお伝えしたいのは同作家の「あおのこと」という単行本に収録されているのと全く同じ内容の1話と2話がこの本にも収録されています。この「こわれもの」の初版が2004年で「あおのこと」の初版が2008年なので、「こわれもの」が出版された当時「あおのこと」の1話と2話は単行本化されてなかった為、説明にはそういう風に記載されているんだと思います。なので、この「こわれもの」が「あおのこと」のシリーズみたいな扱いにされていますがそれは間違いです。「あおのこと」は、単行本の「あおのこと」で完結されてます。そして、表題作の方ですが表題は「こわれもの」ですが作品タイトルは「SUGAR Cube」です。表題と作品タイトルが違うってかなり珍しいですよね。作者のこだわりが見て取れます。そしてやはり耽美作品といった方がしっくりきます。「あおのこと」と同じようにちょっと影のある内容で、微妙に2つの作品は繋がっているんですよね。アイテムが。ハッピーエンドな結末は以外でしたが、こういう作風にハマる人は必ず居ると思います。まあ、少数派だとは思いますが・・・。48時間チケ2ですが私の評価は★3つで！

ちょっとわかりにくいところがあるのですが、どこか引き込まれる作品だと思います。

あおのこと　の単行本の話が重複して掲載されてます。表題作は暗くて重い話ながら、何とかハッピーエンドになってました。

「SUGAR Cube」ってこんなENDだったっけ？と思ったら、話が追加されてたのね。こういう仄暗い話、最近あまりない気がするので、たまに読むとめっちゃ世界観に浸れる。ルリヲの痛いほどの健気さがぐっと胸にクる。

これは、いろいろな意味で、痛い。エンディングについて作者さんの説明が、最後にあり、納得しました。あおについても、２章入っていて、こちらは、別の本とかぶっているのでご注意。

私は嫌いじゃないですが、割と暗いお話ばかりですので、人によって好みは別れる作品かと思います。絵がちょっと好みではないので☆3つです。48Hで無期限には至りませんでした。