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レビュー一覧

小説・実用書『フローリングのお手入れ法』

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総合評価
5点
3.0
(1)
5点 5 0
4点 4 0
3点 3 1
2点 2 0
1点 1 0

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2022-12-25
評価点
3
じゃがいもさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
1) 日本では、捨てるブームが起きて久しい。捨てて捨てて捨てて、まるで新たに興った 「 捨てる宗教 」 みたい、と感じることがある。2) 本書は、捨てる話ではない。家具も台所もバイオリンもバルコニーも、全ての物は、本来の目的で使われてこそ満足し、その積み重ねがオーラとなって部屋に漂う。家は美しいが、愛情豊かに輝いているか。温もりはあるか。幾ら綺麗でも人を寄せつけない家、これが原因で離婚に至ることもある。こんな感じの内容で、確かに、羊頭狗肉の家に羊頭狗肉の客や友人を招く、ってのもどうかと首を捻ってしまう。3) イランの 「 白の拷問 」 と 「 人間が完璧さを求めることは罪深い 」 という話しが出て来るが、この二つは、捨てて捨てて完璧に近く整理整頓された白っぽいミニマリストと重なった。4)主人公は、床に付けてしまったワインの染みを消そうと奮闘する、、、病的なくらいに。これを読みながら、私自身は、私をも含めた家族と飼い猫が、部屋の壁や床、家具等のあちこちに付けてしまった数々の消えない傷や落ちない染みが、愛おしく、それらを見る度に懐かしい思い出が甦り、「 いろいろあったよね〜、楽しい事もそうでないことも、でも許しちゃうよね〜 」 って、そう思っていたら、チャンドラー・ノヴァイクなる人物のお手入れ本が登場して、 「 どんな木の床でも時が経てば傷むが、それは木に魂があり生きている証拠。人間だからアクシデントは起こる 」 とあり、思わずニンマリ。5)本書は、「 家 」 を手入れして綺麗にするのは、住んでいる人や訪れる人が、「 いかに居心地が良いか 」 に尽きるのではないか、と思わせてくれる。