レビュー一覧

ヒーローが子供の頃から屈折していたのは読み進んでよく分かりました。でもあんなに綺麗で性格も良いヒロインが良い人と出会えないかったのが信じられないです。

高城先生の久しぶりのハーレクイン作品です。原作も一緒に購入しましたが、ヒーローのキャラが微妙に違う気がしました。コミック版ヒーローは、言動はそれほど原作と違わないのですが、何故か原作ほどヒロインに夢中になっている感じがしませんでした。それからコミック版は原作からヒーローがブラジル在住時に家政婦と死別した話もカットされています。原作ではヒーローが拗れたもう一つの原因ですが、尺の割に効果が微妙な話かもしれないですし、カットは已む無しですかね。あと、ヒロイン元婚約者のゲイ話もコミック版は原作以上に嫌な話になっていました。これは全部カットで良かったのでは、と思いました。一方でジョシュの話は原作より尺を使って良い話に収まっていて、これはちょっとホッとしました。

幼馴染みのヒーローの恋が見事に実って、ヒロインも可愛いお子様に恵まれて良かったですね。

前半は子どもをもちたいヒロインの焦りと悲しみが伝わってきました。後半はヒーローの長年の苦しみの原因が分かりました。そのためにヒロインへの恋心も素直に表せなかったことも。

子供が欲しいヒロインに対し幼馴染でヒロインを好きなヒーローが協力するという事で何となく先が読めるかんじでしたが、最後まで面白く読めました。ヒーローが女の子2人を抱きかかえるワンショットに胸キュンです。

高城さんの絵が好きです。子供の頃からヒロインが好きなヒーローに対してニガテ意識を持ってるヒロイン。その二人が別々な思いの為に子作りをする事になっての展開は〜ニガテ意識から愛に変わっていったヒロインは心も裸になったからこそですね。

最初からジョンがヒロインのスカーレットを好きなこと、分かっていましたよ笑笑。ヒロイン母も、たぶんジョンの家族も。スカーレットが気になるジョンが、ちゃんと愛に気付いて良かった。

時間はかかってしまったけれど、そこに愛があった事に気がついて良かった。愛は素晴らしい。読みながらわかっていてもハラハラしましたがこれからも幸せが訪れるような終わり方で良かった。

ヒーローの抱えてきたものが辛すぎる父親も自分を責めるよりも双子なんだから尚更ヒーローを気にかけてあげるべきじゃないかとヒーローとなくなった双子が出てきてのシーンはジーンとしちゃった

人は、全て、幸せになる為に、産まれてきたこの世に、存在しているその幸せを、どう受け取るか、どう感じるか、それで、幸か不幸かが、決まってくるのだと思うちゃんと、ありのまま、素直に、生きていれば、幸せは、必ず、くる幸せを、受け取ってくれて、良かったです