レビュー一覧

ジャクリン・バードのヒーロー達って人でなしが多いですが、彼は断然トップじゃないでしょうか。ヒロインにむかって、初対面で小太りの頭のからっぽと罵り結婚式で綺麗になったのを見て、束の間の情事を楽しんですっぱり捨てる。しかも彼女が経済的に困ってるのも無情に見捨てる。(ここの件が一番酷かった)見捨てられたヒロインが他の手立てによって立ち直ろうとしたところを妨害し自分の愛人にする。しかも自分は女性と半年も続かないから安心しろだって。しかも(しかもが多いねえ)君のような女とはもっと短いだろうだってよ！！ヒーローの弁によると愛は人を狂気に陥らせるから上記のような事を言ってしまうらしいですよ。このような仕打ちを受けてきたヒロイン。最後のヒーローの愛の告白(え！！ありえない！！)でひねくれた受け答えをしてしまうのも当たり前だわ。その後すぐ許すのは大いに納得いかない。もう1分冊作って一冊分冷たくして謝らせてやっと渋々許してやるぐらいでいいと思う。

ロレンツォはルーシーの工場のことでは１枚も２枚も上手かも知れませんが弱味につけ込み過ぎだと思いました。弱いものいじめのようにも感じました。テンポ良く進んでいきましたが結局ロレンツォはルーシーよりずっと年上なのに子供みたいに好きな女の子に意地悪する男の子のように見えました。