レビュー一覧

樹さんの初期の頃の作品ということで、読んでみました。面白いけれど、やはりちょっと時代を感じてしまいました。樹さんは、ファンタジーものが好きです。

樹なつみの全てが詰まっています。当時はBL は明るいところに居なかったのでマルチェロには女の恋人ができるけど、そこがこの物語を壊している。それさえなけりゃ、もうパッションに溢れた力みなぎる作品です。最後、全てを捨てて旅立つマルチェロが切ないけどカッコ良かった。勿論女も捨ててね！絵とかはやはり古くなっていますが、それでもいつまでも色あせない熱い作品です。

リアルタイムで読んでいた世代なので、とても懐かしく全巻読みました。初期の作品だけあって絵が荒いですが、樹さんの魅力全開の作品だと思います。マルチェロに絡んでくる女性たちはちょっとイライラするタイプが多いですが(笑)カッコイイ男性を描くのは昔から本当に上手いですねぇ。

確か作者さんの初コミックス作品にあたるような、そんな超初期作品のため、表紙は新装で描かれたものですが、中の絵柄は正直かなり固いし古臭いうえ癖も強いし、ストーリーもやはり新人時代だけあって拙さも感じますし、今どきのようなはっきりわかりやすい感じではなく、行間を感じとってくれ、というような癖がやはり強く、古いけど万人受けするといったエンタメ感に富んでるというわけでもないるので、若い人にはあまり向かないかもしれません。古めかしさもまた一つの魅力としてそれなりに楽しめ、かつ作者さんのファンだったらやはり新人時代から独特の個性はしっかり漂っていますので、読んでみてもいいかもしれません

評価を下げてすみません。昔、この作家さんの作品を楽しく読んでいたので、評価も良く、読んだことのないこちらの作品を借りてみました。が、コマが細かく分かれていて絵が小さく、セリフも多くて読みづらく…。物語は凝縮されているのだと思いますが、セリフを読むだけで疲れてしまい、内容に入り込めず、途中までしか読めませんでした。