レビュー一覧

リー・ウィルキンソンの作風は古典的なミステリなのですが、詰めが甘いのが残念。今回もひいお爺さんとお婆さんが恋人同士でそれがヒーローとヒロインが一目惚れし合う原因になったという物語の核心になるのが？。そしたら2人の霊が導いたことになるんでしょうかねえ。すごく期待させといて詰めが甘いわー。でも過程はヒーローが情熱的で楽しめました。

HQのご都合主義のファンタジーかもしれませんが、とてもロマンチックなラブストーリーでした。風景の描写が素敵で、古城の雰囲気が伝わってきて、行ってみたくなります。ヒーローもヒロインも好印象でしたが、後半、ヒーロー元妻のことになると、ヒーローの言うことを信じようとせず、ヒステリックになるヒロインにちょっと引きましたが。ヒロインの性格が前半と違いすぎ。

漫画のサンプルに惹かれて読みました。この作家さんは読んだことなくて、あまり期待せずに読んだけど大当たりでした。まずは風景描写がとてもいいこと、そこから引き出される情感がいいこと。冬の夜、音が全くない情景にはたまらない気持ちになりました。ストーリー自体はてらいもなく、素直に進んでいきます。主人公の二人もとても良かった。感情の揺れや、会話の機微が上手く描かれていて、あっという間に読んでしまいました。