レビュー一覧

大人の高尚な恋の駆け引きが楽しめるかと思いきや、なんだか幼稚でした。社会的地位が高くて性悪な受けの「可愛らしさ」を見せるために、受けが阿呆っぽく描かれてしまっていて、ハードルが下がった感じ。あと攻めの出自が明かされた直後に結ばれていましたが、その時点では彼はただの家出青年にすぎないんですよね…？　それで「プライドを捨てて俺のとこに来い」とか言われても笑

スピンオフの続編。受けの過去も少し描かれていて、ちょっと同情したかも。だけど、攻めがそういう育ちとは。要所要所での描写でそうかなとは思いましたけど、あら、そういうオチだったのね、とちょっと落胆しちゃいました。

ダヨオ先生の作品は大好きで全て読んでいます。ですが、雨津木さんが「ロンリープレイグラウンド」のあの人と全然気付かなくて、最後に「あぁ！」って感じで、全て繋がったところでもう一度（前作と併せて）読んでみたくなるお話です。雨津木さん、本作でも最初は嫌味で間抜け？なキャラに見えましたが、読み進んでいくうちに雨津木さんも辛い過去を持っていたんだなあ、と思い、だんだん憎めなくなってきます。針間さんについては、ぜひ読んで確かめて欲しいキャラなのであえて何も言いません！雨津木さんが針間さんにどのように堕ちていくのか、なかなか見どころある作品で、最後まで楽しめました！

評価が高い作品ですが、あまり好みではありませんでした。

アドバイス通り「ロンリー〜」を先に読んだけれど，雨津木の雰囲気が変わってて残念。高慢ちきな野郎のくせに妙にセンチなところもあるんだなぁと，少々同情しながら読んだ「ロンリー〜」だったんだけれど・・・こちらは，なんだかチンピラみたいに大企業の経営者からは程遠く，やってる最中も喧しい。このせいで過去の生い立ちの暗さが消えてしまう。パリの設定でもちっと大人っぽいシーンを期待したけれど，肩透かし。プライド高いタチが涙目にデロデロにされる展開はいいし，表情とか色っぽいんだけれどなぁ。

率直に。あれ？思てたんとちゃう…という感想。「ロンリー…」でのお仕置きターンが好みで、期待が膨らみすぎたかな。面白かったんですけど、思ったより軽妙な、というか段々ライトコメディのテイになってくなぁという感じ。雨津木は毒気が抜け、ツンデレどころか、チョロ可愛いオジサン。攻めの正体（出自と「昔から好き」告白）は個人的にはちょっと過剰な盛り付けに思えました。無い方が好みだったなぁ。それが出た時点で、ああそういう路線なのね…と頭を切り替えたけど、初読のショックは今も結構尾を引いてるかも。前妻と愛犬シャルルが何気にいい味。

設定は仮にも大会社の社長の30代以上の男性なんですよね？言葉遣いと態度がまるっきりチンピラ。話自体は悪くないのに、チンピラが始終ヒスを起こしてるようで楽しめないどころかイラっとしました。

ロンリー…のスピンオフになるのかな、そっちを読んで無くても全然楽しめると思います。読んだ方が、クズさ倍増でもっと楽しめるかも。個人的には、こちらの方がツボ。強気受が好きなので、受けになってもスタンスが変わらないのがまたイイ。お薦めです。

高レビューと、同じ作家さんの「Young Good Boyfriend」が大好きなので、購入しましたが、大ハズレでした。安っぽいハーレクインロマンスという感じです。主人公の雨津木にも、攻めの針間にも全く感情移入できません。雨津木が針間に惹かれる理由が見えてこないし、針間にいたっては、その生い立ちや職歴を信じろという方が無理な設定です。えっ、なぜ、パリ？えっ、なぜ指輪が2人の仲を固めてくれるの？と疑問ばかりのエンディングに呆然です。巻末にあるおまけのネームは、他の多数のレビューアーの方々が指摘されているように、不必要です。

ロンリープレイグラウンドから気になっていた２人のスピンオフが出て嬉しい！とっても面白かったです！雨津木さんの若い頃がすごく色っぽくて素敵でした。