レビュー一覧

さすがといいますか。この作画者のファンだから欲目もあるかもしれませんが、よくここまで描けたなと思います。「魅せる迫力」とでもいうのか、いっぺんに読んでしまいました。この作者は人間の表情に、感情や気質を乗せるのがとても巧い。さりげない心理描写も上手。本当にものすごく迫力や緊迫感を受けました。もともとこの作者の作品は、エロシーンさえエロく感じず、むしろ美しいと思ってました。それに加えて今作はテーマがテーマなだけに、そういう描写は重く受け止められたというか…なんて言えばいいんでしょうね。エロを楽しみたい人にはお勧めできませんが、様々な形で一生懸命に生きる女の生き様を見たい人には是非おすすめですね。

森園先生の絵が好きです。でも小さな子がいるためか、ストーリーに集中する前に衝撃的な場面が多くて。。。堕胎手術の描写や器具などが、絵が綺麗なだけにグロく感じました。

話の内容は面白いけれど、女性には結構辛い描写が多いです。

女性の大変さや、おげんの強さがよくかけていて、読み始めたら止まらなくなります

リアルだからこそ、えぐいんだけど、すごく面白い。女性は読んでおくべきかもよ。さほど現代だって変わらないでしょう。

堕胎を専門としているけど、術式がオリジナルなので闇医者として活動しているおげんさんが、なんか色んな事件に巻き込まれてしまうお話です。別にこの方は探偵とかではないのですが(むしろ、堕胎という事柄のデリケートさを良く理解していて、プライバシーを大切にしてくれ、口も堅い真面目な方です)、闇医者という社会的には不利な立場にいるために、自分や自分の周りの人間を守るため、結果探偵のような真似をし、事件を解決せざるを得ないというような感じです。登場人物の性格がハッキリしていて良いのですが、みんな同じ顔に見え、どれが誰だか分からなくなったのでマイナス1点。詳細に描かれてるわけではないですが、中絶やその行為の描写に抵抗のある方にはオススメしません。

江戸ものは好きですが、男性が描くと和装のファンタジー感が酷くて…作者の画の上手さやセンスの良さは解っていたので、着物や小物だけでも見る価値あります。内容はミステリーですが、何かと女性が中心でカッコいいですね。

この時代の漫画は女性が男性に振り回されて拷問されて〜が多い中で職業婦人の先駆けとして活躍する主人公は素敵だな〜と思いました。まんがグリム童話シリーズの中では珍しいのではないでしょうか。

　流石はみるく先生。原作を生き生きとコミックに昇華させた作品です。江戸時代、堕胎も出産も命懸けだと、心に迫ってきました。後、原作でも驚いたのですが、梅毒の治療薬に水銀が混ぜられているのですね。興味津々で、続編が楽しみです。

原作があるためストーリーは悪くないと思うのですが、堕胎医が主人公なため、描写が妙に生々しく、私には見るに堪えない、、というか、なんとも後味の悪いお話でした。この作家の絵もあまり好きになれません。